学校行事

心の鬼退治(2月全校集会)

 2月3日は何の日か知っていますか?

 そうです。節分です。立春といって、この日を境に暦の上では春となります。そして、日本には節分に豆をまき、鬼退治をする習わしがあります。

 今、図書室にも鬼が出てくる本がたくさん並べられています。桃太郎、一寸法師、大工と鬼六、泣いた赤鬼、おにたのぼうし、まゆとおに、酒呑童子、鬼のレストラン…。そして、図書室にはありませんでしたが「鬼滅の刃」。

 いろんな鬼がいますが、実は一番怖い鬼は、人間の心に住み着く「心の鬼」です。この鬼は、目には見えないけどものすごく怖いのです。 

 例えば、なまけ鬼。家に帰ってすぐに宿題をしようと思っていても、なまけ鬼がささやきます。「ちょっと休憩してからでいいんじゃない」「1回だけゲームしてからでいいよ」「YouTubeは宿題より面白そうだよ「ごはん食べてから」「お風呂入ってから」と、次々に言い訳を考えて宿題をなかなかさせてくれない鬼です。

  差別鬼。これは一番恐ろしい鬼です。いじめ鬼とも言います。具体的には、何か自分と違うところがあるだけで、笑いものにする、馬鹿にする、仲間に入れない、無視をする、陰でこそこそ悪口を言いたくなる呪いをかけます。それだけでなく、いじめを見ても見て見ぬふり、「私には関係ないよ」とか「自分が注意したら、今度は私がいじめられるからやめておきな」などという恐ろしい考えをささやきます。さらに、友達の心の痛みが分からなくなる怖い薬を塗ります。そして、この差別鬼のやっかいなところは、誰の心にも住み着いていることです。校長先生も、みなさんの心の中にも住み着いています。相当注意しないと、差別鬼はすぐに表れるから注意が必要です。

  まだまだ他にも心の中の鬼はいます。目に見えないだけで、あなたの心の中でささやいたり、呪いをかけたり、人の痛みが分からなくなる薬を塗ります。そんな心の中の鬼を退治するのが、節分の豆まきです。

  さて、あなたはどんな心の中の鬼を退治しますか?退治のコツは、自分の心の中をしっかりと見つめ直すこと。鬼は、冷静にじっくりと見つめられるのが一番苦手なんだそうです。

  さあ、まもなく節分。冬から春に向かっていきます。4月には、一学年ずつ進級し、6年生は中学生になります。この2か月、心の中の鬼を退治して、気持ちよく進級、進学していきましょう。

今日のお話のタイトルは、「心の鬼退治」でした。