校長のブログ

12/7 先生方も勉強しています その3

【授業研究・・・先生方が互いの授業を参観し、生徒への説明や指導の内容、方法などの「良い点」「改善点」などを話し合い、楽しく分かる授業を行う力量を伸ばすための研修】

 日本では、以前から当たり前のように行ってきた授業研究。
 しかし、外国では当たり前ではないそうです(他の人から授業の良し悪しについて意見されるなんて許せない・・個人主義が強いからでしょうか? 中尾の私見です)。

 二中の授業研究は、「一人一実践」の名前で、全ての先生が行っています。
 すでに何人かの先生は終わっていますが、大きな行事がひと段落したこの時期に「一人一実践」が続きます。
 説明が難しいのですが、いくつか紹介します(していきます)。

 

 12月2日(水)は、2年1組で、学級担任の坂西先生が国語の「一人一実践」を行いました。
 題材は、「扇の的」(「平家物語」の有名な一場面ですね)。
 この授業の工夫点は、群読(小学校の卒業式で見る6年生の呼びかけが群読です。難しく言うと、「複数の読み手による朗読。単独での朗読や唱和などを組み合わせることで、迫力や芸術性を生む。」実用日本語表現辞典より)で行ったところです。

 『ころは二月十八日の酉の刻ばかりのことなるに、・・・』
 教室ではなく広い多目的室を舞台に、複数の生徒で「扇の的」を群読で表現します。
 与一が矢を射たところは、手作りの矢が飛び出します。
 『あ、射たり。』『情けなし。』
 クラスを2チームに分け、それぞれが朗読や動きなどを工夫し、どちらも見どころのある群読となりました。


2年1組国語「那須与一が扇を射た場面」

 

 今日12月7日(月)は、3年1組で、加藤先生が音楽の「一人一実践」を行いました。
 テーマは、「リズムアンサンブルの面白さを味わおう」。
 偶然にも、国語と同じく古典(歌舞伎)の「勧進帳」が題材でした。

 ~~チョチョ タ タ スッタッポ ○~~
 ペアになって、大鼓と小鼓のリズムを手拍子で打ちます。
 鼓のリズムは一定ではなく、強弱や速さが変化します。
 その変化を意識しながらDVDで「勧進帳」を視聴した生徒たち。
 弁慶が義経を去らせようとする場面で、バックに鳴り響く鼓の豊かな表現を感じ取っていました。

 どちらもとても参考になる実践でした。

 
3年1組音楽 チリカラ チリカラ・・「手拍子でリズム打ち」