お知らせ

NEW 道徳授業から

 5クラスが一斉に道徳の授業をしていた(教育実習生も!)ので、参観に行きました。

 各クラス題材は違いましたが、一人一人が真剣に考えていました。今回は2年生に注目してみました。お話は「ごめんね、おばあちゃん」。核家族が増えている現代ですが、祖母と共に暮らす大家族の出来事です。身体が若いときのように動かなくなってきた祖母に、「ご飯をよそってほしくない」など、文句を言う孫たち。「老い」というものは誰もが「いつか行く道」と言います。その道に一番近い私にとって、孫たちに冷たくされた祖母の切なさが、他人事ではないように伝わってきました。授業者は、文句を言った子どもたち、それを叱る父、母、祖母、それぞれの気持ちを考えさせます。

 その後、祖母は骨折をして入院をしてしまいます。学校から帰れば、家に鍵がかかっていることもなくいつも祖母がいて、自分たちを温かく迎えてくれていた。祖母が入院して気付く「家に鍵がかかっていないこと、誰かがいてくれることは、当たり前ではない」という事実。主人公の心に、変化が起きます。じっとしていられずに、自分のお小遣いを手に家を出る主人公。そして、祖母の大好物を手に病院へと向かうのでした。喜ぶ祖母、ほほを伝う一筋の涙。病院からの帰り道、主人公の心には爽やかな気持ちがこみ上げたのでした。

 優しい心。思いやりや親切。それは人のためである。された人は「うれしい気持ちになる」から。しかし、主人公の心に爽やかな気持ちが溢れた。これは、何なのだろう?

 優しさや思いやりや親切。それは、だれのためであったのかに、2年生たちは気づけたでしょうか?ぜひ、ご家庭で話題にしてほしいものです。