お知らせ

NEW 全校道徳 ~人権月間に向けて~

 12月10日が世界人権宣言の日ということで、11月から12月にかけて人権について考える月間となっています。

 人権の大切さは常に意識していなくてはなりませんが、特にこの機にしっかりと考えたいものです。日本国憲法のみならず、世界的にも、大切な自分の人権を意識し、だからこそ、他者の人権をしっかりと守ることの大切さに気付き、誰もがお互いを尊重し、助け合い共生していく社会の一員である、そんな意識を生徒の中に育てたいです。

 全校で、気持ちをつくっていくには、全校で同じ時間に物事を共有することが一番大切と思い、校長による「全校道徳」を行いました。どの学年にも伝わるように工夫をしたつもりです。生徒たちはみんな静かに聞き、考えてくれていたようです。

 私たちは人間として、異なることはたくさんあります。人種、文化、国、性別、社会的な立場。しかし、どこに住んでいようとも、どんな身なりをしていようとも、馬鹿にされたり、心や体を傷つけられたりするようなことは、絶対にあってはならない。

 今日選んだ題材は、「やさしさ」です。

 大きなことは、誰しもができないとあきらめてしまう。しかし、誰かに対して与えたやさしさは、さざ波のように広がっていく。小さなさざ波でも、誰かが誰かにと伝えあっていくうちに、世界中がやさしさに包まれることになる、そんな、地球的視野にも広がるお話をしました。

 生徒たちの感想に、「やさしさがさざ波のように広がるなら、悪口や偏見も広がってしまうということだろうか。それはとっても恐ろしいと感じた」とあり、私の胸に刺さりました。

 その通りです。

 すなわち、悪口や差別や偏見が絶対にしてはいけないことだ、という共通認識を私たちは持たなくてはならないということ。した人は絶対に許されないし、反省し悔い改めなければならないんだ、ということ。

 そのことが分かることで、やっと0です。

 「やさしさ」のさざ波を起こすことは、小さな勇気、小さな思いやり。プラスへと向かう温かい心の行為。

 そんな行動が起こせる三中生であってほしい、世界中の人のことを考えられるようになってほしいと、私は願います。