学校の様子

【9月17日】「やってみよう」「おもしろい」「やったー」の声が聞こえる授業

【9月17日】北条小学校では、子どもたちの一人一人の中にしっかりとした「しん」を育てることに力を入れています。そのために大切にしていることは、毎日の授業です。子どもたちから「やってみよう」「おもしろい」「やったー」という声が聞こえる学習を重ねることで、一人一人の内面を育てることが大切と考えています。

 

4年生の学級便りに「楽しい算数」として、「がい数」の学習の様子が紹介されていました。
以下引用します。(「私」は授業した担任です。)
(前略)この学習で先日、おもしろいことがありました。
 「品物の代金の合計が1000円以上だと割引券がもらえる。154円、148円、660円の3品を買った場合、割引券はもらえるか。」という問題。(教科書p133)私は、「もらえるかどうか見積もりましょう。」と課題を出しました。
 この問題のねらいは、少なく見積もっても1000円を超えるから、実際は1000円より金額が高いことになり割引券がもらえる⇒こういう場合は切り捨てて概算すればよいことに気づくです。
 ところが教科書のこの問題は、切り捨てして概算すると800円になり、1000円を超えません。
 子供たちはどう考えたかというと、「本当にこれで(見積もりの計算結果で)いいのかな?」と疑問に思う子、「見積もりましょう。」と問題にあっても実際の数字で計算する子、様々でした。で、それらの考えを出し合い、子供たちの出した結論は、「先生、こういう場合(割引券がもらえるかどうか)は、見積もりで計算しちゃだめなんだよ。」でした。この考えに私はとても感心しました。現実に合った、これ以上の結論はないという考えだと思いました。
 その後、ドリルの問題に取り組み、「(割引券がもらえるかどうかの場合)切り捨てて概算してもよい場合がある」ことを学習しました。
 このように「そう考えたのね。」と思わずうなりたくなるような考えが出てくる算数の授業を、私はとても「楽しい算数」と思っています。毎時間がとても楽しいです。