学校の様子

「マス・ギャザリングと感染症」学習会

【6月24日】に、「マス・ギャザリングと感染症」学習会を開きました。マス・ギャザリングとは、一定期間、限定された地域に、同じ目的で多くの人が集まることです。大勢が集まるところでいかに行動するかはこれからの社会を生きていくために大切なことです。当日は、1・2年講座、3・4年生講座、5・6年生講座、そして職員向け講座を設定し、全校ぐるみの学習会となりました。
講師には、感染症対策の取組が世界的にも注目されている塩野義製薬の感染症グループの社員3名をお招きしました。貴社では、毎日検温しており、微熱がある場合はSECOMシステムで報告し自宅待機、東京緊急事態宣言中は100%、6月以降週2回は在宅勤務、出勤する場合は早朝7時までか9:30以降で混雑を避ける、社外会議は全てテレワーク対応、社内では一切の飲み会等はしないという取組を続け、支店において現時点で問題ゼロとのことでした。
学習会では、「マス・ギャザリング」の考え方や今行っている感染症対策をなぜ行わなければいけないかなどについて教えていただきました。お話の中で、感染の70%~80%が手から感染するということを聞き、子どもたちは、驚いていました。飛沫が飛ぶ様子を映像で見ることで、マスク着用の理由が視覚的に分かりました。代表の子どもによる手洗い体験では、手洗い前と後での手にある菌の推定量を測定しました。手を洗う前の調査では、1万ポイント以上いた菌の推定数値が、手洗い後には200~3000ポイントにまで減っていました。医療従事者が入念に手を洗った結果が2000ポイントだと説明があり、会場から、拍手が起こりました。体験したことが数値で表されたことで、しっかり手を洗うことが予防につながることが、子どもたちの心にしっかりと再認識されました。
講師の先生は、水だけでも、多くのウィルスを洗い落とすことができる。石けんがなくてもあきらめずに、手を洗うことに取り組んでほしいと、手洗いの大切さを語っていました。
子どもたちは、これまで、マスクの着用や換気、距離を取ることなど、言われたことを守り、節度を持って行動してきました。この学習会を通じて、一つ一つの予防行動がなぜ必要なのかが分かりました。これまでは、「マスクを取ったらしゃべらない」と言っていた子どもが「マスクを取ったら飛沫をとばさない」と、言い方が変容している姿に、学習の成果が感じられます。今後、それぞれの子どもたちが自分の手洗いを振り返り、生活に生かしたり、ご家庭での話題にしたり、学習成果を地域に発信していくような、自立し「しん」のある子に育ってほしいと願っています。
それにしても、子どもたちの真剣に学ぶまなざしや発言した人へのあたたかい拍手、礼儀正しいあいさつなど、あたたかい学校の雰囲気に幸せを感じると講師の先生が感動していました。
講座の様子は、オンライン会議ソフトZoomを使って講座の様子を配信しました。たくさんの保護者の方から参観や視聴をいただきました。ご協力ありがとうございました。当日の学習会の様子は、UX、NSTの2つのテレビ局、新潟日報、柏崎日報、白新時報が報じてくださいました。インターネットを通じて見ることができますので、是非ご覧下さい。