各たより

NEW 人権について考えるⅡ ~差別に気付く力 差別をしない許さない心~

 先週に引き続き、人権教育、同和教育の実践を継続しています。

 1年生は、前回「世の中にある差別に気付く」というところから、今回は 江口いと さんの「人の値うち」という詩を題材に、学習しました。被差別部落に生まれた江口さんが、人間的な内面ではなく、外見や社会的経済的な肩書、生まれた場所で受ける不当な差別への怒りや悲しみが、短い文章ではありながら、生徒たちの心に突き刺さりました。

 3年生は、就職差別の続きとして、就職時に提出する書類が、会社によっては個人の思想や親の財産を記入しなくてはならない物(社用紙)だったり、面接で聞かれる質問が親の職業や住所、信仰する宗教や支援する政党を聞かれたりするなど、本人の能力や仕事への適性とは全く関係がないことを知られそれが合否の判断となっていたことを知りました。就職という機会に不当な差別が見え隠れしていた事実について学習しました。

 2年生は、結婚差別について、2回目の授業でした。繰り返すことで、人権についての考えはさらに深まり、見ようとしないと見えない世の中の差別や偏見について、気が付くことが出来るようになりました。誰もが人として尊重される社会づくりに向けて、まだまだ人権学習は続きます。