思い出・お祝いメッセージ

⑨【第24代校長 阿部 文夫さん】

 

 槙原小学校が150周年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。

 私は、平成10年度から2年間ではありましたが伝統ある槇原小学校にお世話になりました。思い出を記してみます。

 地域の方々の学校への熱い期待と温かい支援を強く感じておりました。

 

 米作り体験作業では地域の方々が泥んこになりながら子どもたちを指導し、お米の大切さを説いていただきました。また、夏の暑い中、プール監視や登下校での安全見守りなど地域全体で動いていただきました。

 

 さて、話は変わりますが校庭にあるモニュメント「知恵の鳥」と「フクロウの庭」について紹介します。

 当時、同窓会長であられた徳間助夫さんと「子どもたちが校庭の木陰で休み、小鳥の声を聴きながら自然体験ができる学校の森があるといいね」などと話していました。

 そんな矢先に、助夫さんの弟、昭二さん(春日出身、昭和15年卒、大阪在住)が出身校である槇原小学校の子どもたちと地域のために何か造ってやりたいとのありがたいお話をいただきました。相談の結果、子どもたちに親しめ愛される心のシンボルとなるモニュメントが設置できたらどうか、どうせ造るならば柏崎に縁のある方で日本・世界で活躍されている人の作品が欲しいなどと夢を語り合いました。

 そこで、東京芸大教授であられる原正樹様にお願いしたいと決め、快く作品制作を引き受けていただきモニュメント(平成12年3月完成)が出来たということです。

  

 原先生が下見に来られたとき、モニュメントが校庭の中にポツンと独立してあるのでなく、周りに小鳥や昆虫を呼び寄せられる木の実や花のつく林と一体にして造ったらとのお話があり、モニュメント「知恵の鳥」と「フクロウの庭」が完成したのでした。

 作品を大切に管理し、末永く地域の皆様の心のシンボルとして親しめる場になってほしいと願っています。

 

*現在、「知恵の鳥」は、「フクロウの庭」に児童クラブ化新設されたことに伴い、玄関脇(職員室前)にあります。登校してくる子どもからよく見える場所としてこの位置に移設しました。

 尚、この横に創立150周年記念碑を建立する予定です。