学校だより

着衣泳

 万が一、水難事故に遭ってしまったときは、落ち着いて対応し、呼吸を確保して待つことが重要になります。衣服を着たまま水難事故に遭ってしまえば、思うように泳ぐことはできず、危険度が増します。衣服を着たときの泳ぎにくさを体験し、そのような状態でどうやって呼吸を確保すればよいのかを学ぶために、全校で着衣泳を行いました。

 水難事故に遭ったときは「背浮き(ラッコの体勢)」が有効です。ラッコが顔を上にしてお腹に貝殻を載せているときの体勢をイメージしてみてください。この体勢だと顔が上を向いているので呼吸ができます。また、呼吸しながらゆったりと浮いていれば、余計な体力の消耗も防ぐことができます。もしも、周辺にペットボトルがあれば、ペットボトルを投げてあげます。焦って救助しようとして、2次被害となるケースが見られます。救急隊などを呼んで、救助が来るまで、呼吸をして待つことが大切とのことです。今日は、ペットボトルの浮力も体感してみました。

 保護者の方々からも数名ご参観いただきました。「自分たちの時代には学校で着衣泳なんてなかった。」「いざとなったときは焦ってしまうかもしれないが、『背浮き』など知識がないとできない。教えてもらわないことにはできないことだ。」など、貴重なご感想をいただきました。ご多用の中、ありがとうございました。

 また、着衣泳の実施に伴って、ご家庭からは何かとご協力賜りました。ありがとうございました。