学校だより

5年生の算数②

教科書に次のような問題が掲載されています。

教科書では、単に答えを式にして求めるのではなく、「自分の考えを図にかく」ことや「友達に考えを説明する」ことが求められています。自分の考えをまとめたら、考えを発表し合います。最近では、一人ひとりタブレットを使って写真に撮り、それを電子黒板に映し出して学級全体で共有するやり方が当たり前のように行われています。ところが、電子黒板の配当数の関係で、本授業では電子黒板は使えませんでした。(ありがたいことに、市教委より電子黒板を1台、今月中に新たに配当していただくこととなっています!)

そこで、二人組のペアを作ってお互いの意見を発表し合い、相手の意見を理解できたら「いいね」を意味する付箋を貼っていくという活動を取り入れました。ペアは、順次入れ替わっていき、最大8人分の付箋を貼ってもらえることを目標に行いました。相手の発表でよく分からない点については質問するよう、質問の話形を提示しながら指示しました。ある児童の考え方を紹介します。

この活動の後、練習問題に取り組みました。練習問題では、体積を求めることとなっていましたが、上述の問題同様、どのようにして求めたか、説明を書くように指示しました。出題問題とある児童の解答例を紹介します。

 

この児童の場合、最初の課題から練習問題に至るまで「等積変形による求積」を行っています。他の児童からは、「二つの直方体(立方体)に分けて求積してから二つを足す」や「空白の部分を補って大きな直方体として求積してから空白の部分を引く」、「同じ立体を逆さまにして二つつなぎ合わせて大きな直方体を作って求積してから2で割る」など多様な考え方が見られました。

これからも、単に答えを求めるだけでなく、その過程を説明できる力の育成を目指して、授業改善に取り組んでいきたいと思います。