活動の様子

全校朝会 校長講話より

今朝の校長講話は『苦労して気づくこと』というテーマでした。これは、約40年前、中学生の頃に全校朝会で聞いた“空腹こそ最高の調味料”というお話をもとにした内容です。

 「この話をとおして伝えたいことは、少し苦労して手に入れた感情こそが、自分の心を育て、本当に大切なことを自分に教えてくれる、ということです。例えば、苦しくてつらい練習を乗り越えて、大会でよい成績を収めたうれしさ、負けた悔しさなどは分かりやすいと思います。そういう感情こそが自分の心を育て、本当に大切なことを自分に教えてくれる、ということです。ただ、人間は、楽をしてお金を得たい、つらいことは避けたい、そういう感情をだれでももっていますから、好き好んで苦労をしたいという人は、いないだろうと思うのです。とはいえ、自分の心を育てたい、本当に大切なことを見失わない自分になりたい、でも苦労はあまりしたくない。さあ、どうしたらよいのでしょうか?」

この問いについて伝えられた言葉は、『達成したい目標を決める』というものでした。目標が決まれば、少しの苦労も乗り越えて努力することが可能になる、そのことは、これまで何度も私たち自身が繰り返し行ってきたことにほかならないということです。

「皆さん一人一人がこれまで取り組んできたことには、とても大切な意味があるんだよ、自信をもっていいんだよ、という思いで話をしました。これからも、少しの苦労で達成できそうなことから、かなり苦労しても難しいかもしれないことまで、人生のいろんなところで目標を定め、達成に向けた苦労を乗り越える経験を積み重ねてください。そうすれば、さらに自分の心を育て、本当に大切なことを見失わずに人生を歩んでいくことができると思うからです。」