各たより

2023年1月の記事一覧

学校再開!そして義務教育最後のテスト 

 最大級の寒波に襲われた日本列島。雪に不慣れな関西方面では、また立ち往生から大渋滞が起こってしまいました。繰り返される大型トラックの立ち往生とトラックの群れを見ると、日本は大量の物流に支えられていることを思い知らされます。きっと、ECサイトをクリックする商品の受け渡しも、このトラックの方々が支えてくれているのでしょう。いつでも手に入ると思っているコンビニの商品たちもそうです。私たちは、期日に届かなくとも、1日くらいは商品が手元になくとも、我慢し買い置きをし困難に耐える心と準備をし、時には物流を止め一大事を回避するシステムを構築しなくてはならない、と感じました。

 さて、学校再開です。雪国に住む我々は、大寒波におびえはしても、ひるみはしません。雪に対しての備え、警戒心を高め細心の運転や生活を心掛けます。朝から玄関を除雪し道を付け、生徒が安心して登校できるように準備しました。

 生徒たちが登校し、元気に挨拶をしてくれました。除雪をしている用務員さんへの挨拶と感謝も忘れません。仲間とかわす笑顔。学校がとても暖かく感じる瞬間です。

 3年生は、今日明日と義務教育最後のテストに立ち向かいます。玄関で「最後のテスト。自己ベスト目指して思いっきりやってくれ。」と激励を送りました。結果より、「中学校生活、出し切ったなぁ!」という、達成感を味わってほしいです。そして、本番の入試へ。どのテストにも、平常心。そして、共に戦う仲間がいることを忘れず、最後の団体戦へと、力を研ぎ澄まして欲しいものです。

現在進行形 ~英語・1年生~

 今日は、ALTの福田コートニー先生の来校日でした。

 1年生は、現在進行形の学習をしていました。be動詞+動詞ingをカッコに入れて、(今)〇〇をしている(ところ)状況の文章を作っていました。コートニー先生は気が付くと生徒につきっきりで教えてくれていました。やはり、二人の先生がいるというのは、生徒の躓きに気が付きやすいし、丁寧に教えやすいということを実感します。

 さて、この英語の学習がなかったら、果たして「進行形」という言い方を意識したかなぁ、と考えてしまいました。結果や過去ではなく「今、そのことをしている、し続けている」という、行動の過程を表現をしているところが、私はとても好きです。夢を追って一途に努力をする「若者たち」を表現しているかのように感じるからです。

 結果を気にせず、恐れずに進んでほしい。西山中生徒の諸君。君たちこそ「進行形」なんだ。がんばって!

 

NEW おいで事業 ~小学生・中学校訪問体験~

 秋に予定していた「おいで事業」(中学校授業体験)を本日開催しました。

 新型コロナウィルス感染拡大が昨年の秋に起こったことでやむなく延期しましたが、ようやく開催となりました。二田・内郷、両小学校から6年生をお招きし、授業体験と部活動紹介をしました。授業は、理科と数学です。中学の数学の教師は予言者、理科の教師は白い粉を操る魔術師?のようでした。

 数学では、小学生が任意に選んだ数字と教師が選んだ数字を2ケタの数字にして引き算をする。その答えを数学教師はすでに予想し、封筒に答えを隠した、というのです。「え~っ?!そんなことできるの?」と驚く6年生たち。教室の後ろの机の中に隠してあった封筒を見つけると、恐る恐る封筒を開封・・・「あ~、本当だ!!!」驚きの声が上がりました。

 理科は、2つの白い粉。一つは食塩、一つは砂糖。なめたりしないで見分けることができるか?という難題。「触ってみる」「揺らしてみて、音の違い」などいろんな答えが出てきましたが…熱を加えてみよう、という課題から、中学校で初めて使うことになる「ガスバーナー」の使い方を説明し体験してもらう展開。最近、家庭でもガスをマッチで着火する経験がないので、「怖い怖い」とおびえる児童もいました。しかし、しっかりと手順を教えてやると、きちんと着火することができました。そして、白い粉の正体が判明したのでした。

 部活動紹介の進行は、各部の新部長たちに任されています。それぞれ、自分たちが最高学年になった時の1年生となる児童たちに、丁寧に活動の様子を説明していました。児童たちからたくさんの質問が出て、部活動への理解が深まったようです。

 この取り組みは、児童・生徒それぞれにメリットがあるから、だからこそ延期してでも実施しました。小学生たちに不安をやわらげるとともに、期待感をもって中学校に入学してほしい。そして、中学生には、一足早くリーダーとして堂々とした姿を見せてほしい、中1には先輩となる自分たちに、良き先輩となる自覚を高めてほしい。そんな良さがあるのです。人と人の理解は、やはりリモートでは深まらない。対面することで、心の熱を伝えたい。私はそう考えます。

 さて、6年生の皆さん。素晴らしい卒業式をやり遂げ、西山中学校に来てください。楽しみに待ってます!!!

NEW 残るべきか、帰るべきか・・・ ~道徳・2年生~

 2年生の道徳授業をのぞいてみました。

 「われ、ここに生きる」という題材で、医師の道下俊一さんのお話です。道下さんは若き研修医。将来はさらに研究を深め学位を取り、やがては札幌で開業したいという夢を持っていました。ある時、道東の霧多布にある分院に1年間の勤務を命じられ赴任します。熱心な診療に村人の信頼が寄せられます。勤務の期限が来る。しかし、自分がいなくなると村には医師がいなくなってしまう…一年また一年と赴任は伸び、ついに7年がたってしまいました…

 夢の実現のために、札幌へ帰るべきか、霧多布の人々のために残るべきか…

 このような、複数の価値観の中で迷うことを「葛藤」と言いますが、生徒たちは葛藤場面になると、いろんな気づきが生まれるものです。自分にはこの選択がベスト、と思って考えをまとめるのですが、他の選択肢を選んだ仲間の意見に心動かされる。どちらが正解と簡単に言い切れない、そんな難しい判断が人生にはつきものです。だからこそ、思いをめぐらし、どちらの立場にも自分を置いてみて、深い熟考の中から決断をする。それが悔いなく生きる方法なのでしょう。

 2年生たちは真剣に考えるとともに、反対意見の声にも耳を傾けていました。悩んで決める。そして、もしその判断が後から変わることがあってもいい。悩みながらも前へと進んでいってほしいものだ、と願いながら教室を後にしました。

令和4年度の総括 ~学級討議~

 1月も中旬を過ぎ、令和4年度の総括をする時となってきました。

 西友会を中心として生徒たちが創り上げてきた学校生活。令和4年度の取組を振り返り、成果や課題を令和5年度に繋いでいく時です。各専門委員長や各部活動の部長がそれぞれの集会を基に話し合った内容を、生徒疎開の要項として生徒会本部役員が冊子にまとめてくれました。今日はそれを基に、学級討議です。

 「引き継いでいきたいこと」

 「さらにより良くしたいこと」

 その話し合いに会員全員が参加できる権利があること、それこそ「民主主義」です。学級討議で、その素晴らしさを体感してほしいと思います。それがやがては、柏崎市の、各々が住む町の、ひいてはこの国の発展の土台となります。

 自分たちの生活を創造する自由と、その後の決議に従い守っていく責任をしっかりと学んでほしいものです。