学校の様子
残るべきか、帰るべきか・・・ ~道徳・2年生~
2年生の道徳授業をのぞいてみました。
「われ、ここに生きる」という題材で、医師の道下俊一さんのお話です。道下さんは若き研修医。将来はさらに研究を深め学位を取り、やがては札幌で開業したいという夢を持っていました。ある時、道東の霧多布にある分院に1年間の勤務を命じられ赴任します。熱心な診療に村人の信頼が寄せられます。勤務の期限が来る。しかし、自分がいなくなると村には医師がいなくなってしまう…一年また一年と赴任は伸び、ついに7年がたってしまいました…
夢の実現のために、札幌へ帰るべきか、霧多布の人々のために残るべきか…
このような、複数の価値観の中で迷うことを「葛藤」と言いますが、生徒たちは葛藤場面になると、いろんな気づきが生まれるものです。自分にはこの選択がベスト、と思って考えをまとめるのですが、他の選択肢を選んだ仲間の意見に心動かされる。どちらが正解と簡単に言い切れない、そんな難しい判断が人生にはつきものです。だからこそ、思いをめぐらし、どちらの立場にも自分を置いてみて、深い熟考の中から決断をする。それが悔いなく生きる方法なのでしょう。
2年生たちは真剣に考えるとともに、反対意見の声にも耳を傾けていました。悩んで決める。そして、もしその判断が後から変わることがあってもいい。悩みながらも前へと進んでいってほしいものだ、と願いながら教室を後にしました。
令和4年度の総括 ~学級討議~
1月も中旬を過ぎ、令和4年度の総括をする時となってきました。
西友会を中心として生徒たちが創り上げてきた学校生活。令和4年度の取組を振り返り、成果や課題を令和5年度に繋いでいく時です。各専門委員長や各部活動の部長がそれぞれの集会を基に話し合った内容を、生徒疎開の要項として生徒会本部役員が冊子にまとめてくれました。今日はそれを基に、学級討議です。
「引き継いでいきたいこと」
「さらにより良くしたいこと」
その話し合いに会員全員が参加できる権利があること、それこそ「民主主義」です。学級討議で、その素晴らしさを体感してほしいと思います。それがやがては、柏崎市の、各々が住む町の、ひいてはこの国の発展の土台となります。
自分たちの生活を創造する自由と、その後の決議に従い守っていく責任をしっかりと学んでほしいものです。
1月は「食に感謝」する月間
学校が始まって、何といっても感謝するのは給食ではないでしょうか。
私たち教職員も子供たちと一緒に毎日給食を食べますが、長期休業になるとその有難さに、感謝の気持ちが強くなります。給食がないと、ついカップ麺など片寄った食事に・・・好き嫌いなく栄養のバランスをしっかりと考えて作られている給食は、本当に有難いものだと実感します。
1月は「食に感謝」する月間と位置付けられています。給食だけではなく、御家庭でも同じです。自分たちが食べる食事を作ってくださる方々。米を研ぎ、ジャガイモの皮をむき、野菜を刻み、調味料をさじ加減し味を調えおいしい食事を作ってくださる人がいる。朝起きて、学校や仕事から帰って、すぐに食事を摂ることができるのは「当たり前のこと」ではないんだ、ということを考えてみることはとても大切です。
他の生き物の命をいただくことへの感謝と共に、作ってくださる方への感謝を込めて「いただきます」と唱えたいものです。3年生たちが給食を食べることができるのも、あと1か月とちょっととなりました。人生最後の給食を味わって、そして感謝していただいてほしいものです。
ダンス授業、開始!
今年もダンスの授業が始まりました!
西山中学校ではここ数年、外部から講師をお呼びして、専門的にダンスのレッスンを受けています。対象は1,2年生ですが、今日は合同で1時間、1年生だけ2年生だけで1時間ずつ、みっちりと御指導をいただきました。今年度の講師は渡辺 結衣先生です。渡辺先生の溌溂とした雰囲気と元気な声に、すぐ生徒たちは引き付けられていきました。
教育課程にダンス授業が組み入れられて数年たちますが、体の身のこなしだけではなく、心にあるものを身体を使って表現する「表現力の向上」に、大変な効果があると感じています。近年のダンスブーム(パリ・オリンピックでは公式種目に!)も不思議ではなく、小学生のうちから自然とリズムを取ってダンスをするようになってきています。体を自分の意志によって巧みに、創造的に動かすこと、これが私たち世代では何とも悲惨なくらい苦手です。しかし、生徒たちは、本当にあっという間に上達していきました。
渡辺先生のアップ(準備体操)から、基本的な動き、そして曲を付けて、曲に乗ってと、あっという間のレッスン。表情もどんどん良くなり、笑顔が溢れていました。ダンスの良さはここにある。曲想に合わせて身体を動かし、次第に思いが乗って、心が解放されていく。とても、良いことばかりです。
さて、講師を招聘してこの授業ができるのは、西山地区の三校の子供たちをサポートしてくださる、「西山っ子を育てる会」のおかげです。保護者の皆様にもこの記事を通じてお知らせいたします。
「西山っ子を育てる会」の皆様、本当にありがとうございます。
生徒たちは、生き生きとダンスに取り組んでいます!
第4回 マイキャリア講演会に向けて ~1年生・総合~
キャリア教育として進めてきた、1年生のマイキャリア講演会。
第4回の講演会に向けて事前学習を進めていました。1~3回の学習を踏まえて第4回のテーマは「誰かの力になること」です。柏崎で、そのような活動を進めている「地域活動サポートセンター 柏崎」について調査を進めます。まず、動画で活動の概要を学習しました。車椅子の女性に、マリンスポーツの楽しさを伝えるお手伝いをしている内容でした。シーカヤック体験や、砂浜でも乗ることができる車椅子で海岸の心地ち良さを伝えるお手伝いをしている様子が流れました。
「ボランティアってなんだろう?」
という問いかけに、最初は「ゴミ拾いをすること」くらいしかイメージできなかった生徒たち。「誰かの力になること」それを目的として活動している方々がいることを知り、その活動を調査していきます。本番の講演が深まるよう、しっかり事前学習に取り組んでいます。
2023年も、宜しくお願いします!
あけましておめでとうございます。
2023年が始まりました。本年も西山中学校教育への深い御理解と温かい御支援を賜りますよう、よろしくお願い致します。
校舎内に生徒たちの笑顔と元気な声が溢れ、学校が息を吹き返したかのようです。今日は、休業前集会から始まりました。まず、12月末に決定した令和5年度生徒会役員の任命式を行いました。新会長、副会長、応援団長4名が真剣な面持ちで抱負を語ってくれました。
12月の休業前集会で「新年に決意を、志を立ててほしい」と話したのですが、新旧の団長に代表して自分の「立志」の思いを話してもらいました。自分をさらに高めたい、挑戦したい、成長したい、という意欲にあふれていました。その後、私からの話です。
冬の寒いこの時、進級進学に向けて一年間のまとめをする、辛く感じたり困難に思ったりする時でもある。しかし、こういった時をしっかりと乗り切ろうと力を付けること、それが大切である。12月のこの度の雪では、倒木があいついだ。しかし、竹は、重い雪にも折れない。硬い節を作り、上へ上へと成長する竹。一節一節が全体を支え、重さを受けしなるとも、折れない。皆さんもこの冬の一時を、自分自身の硬い節を作る時期と捉え、一年間のまとめに力を注いでほしい。
と、話しました。3年生にとっては、まさに進学に向けた勝負の時。3年生たちが深く頷いてくれていたことに、私は嬉しくなりました。残り38日間の西山中学校での生活を燃やし尽くして欲しいものです。
2022年、ありがとうございました!
23日、休業前集会を終え、2022年の授業日が終わりました。
集会では「4月に進学・進級をする時に、新たな決意をするものです。しかし、日本人的には、新年となり新しい年を迎える、これも大きな節目であり、そこで新たな決意をするものです。昨年までの自分の失敗や良くなかったことは、いい意味で忘れ、新たな決意をする。気持ちを新しくする。これが素晴らしいことです。」と新年の決意の意味を話しました。
一回、ここでリセットする。新鮮な気持ちになる。もう一度、挑戦するべきことについて考えてみる。年度としては途中なのですが、セカンドチャンスがもらえるような気にもなります。そして、こう付け加えました。
「皆さんは、そんな意味で新年の決意をしてきてください。そして、14歳以上の人は「立志」をしてみてほしいのです。かつて、14歳になると大人扱いされていたそんな時代の日本がありました。立志と新年の決意の違いを言うなれば、『今年は飲みすぎない、食べ過ぎない、やせるぞ!』といったものは決意ですね。立志とは『志を立てること』。志とは『自分は何者になるのか』ということをしっかりと考えそれを目指していく、ということです。どんな人物になろうとするのか、それを真剣に考えるのも、ゆったりとした冬休みですから、悪くないでしょう。新しい年に、是非皆さんに聞いてみたいと思います」と。
若者たちが元服を迎える時の志になぞらえて話をしてみました。是非、御家庭でも話題にしてほしいものです。
さて、これまでたくさんの御支援をいただいて何とか9か月を過ごしてまいりました。2023年も、深い御理解温かいご支援を賜り、学校運営にあたります。ありがとうございました。来年もどうぞ、よろしくお願い致します。
西山中学校 教職員一同
令和5年度のリーダー決まる!
豪雪からあけ、なんとか生活を取り戻し、延期していた令和5年度の生徒会役員選挙を終えることができました。
立候補者たちは、自分たちの描く未来の西山中学校について、堂々と語り立会演説会を終えました。代表質問が行われたのが下の写真です。「今」を引っ張ってきた現会長が、「未来」をリードする新会長候補に向けて、自分がやってきた生徒会運営、西山中学校生徒の姿を踏まえ、次年度の方針について真剣に問うている姿です。お互いを尊敬し合っている真摯な態度。リーダーの対峙する姿に、私には言いようのない感動がありました。集団を導く責任、理想を追い他のために身を尽くそうとする真剣な姿がそこにあったからです。政治とは、こうあって欲しいものだ、と大人こそ襟を正さなくては、と思い知らされた気がしたのです。
3年生が残してくれる素晴らしい姿も、残りわずかとなってきました。この子たちのために、日本一の卒業式をしなくては、と眉をあげ新年を迎えます。
大雪に見舞われて・・・
19日に降り続いた大雪。国道8号、116号共に立ち往生車両が出て、大変な渋滞が発生。災害救助法が適用されて、自衛隊の支援が行われる一大事となりました。
渋滞に巻き込まれて一夜を明かすことになってしまった保護者・地域の方もいらっしゃるのではないでしょうか。大変な御苦労をされたことと、お察しします。御家族の心配はそれこそ不安で辛い大変な思いだったでしょう。また、除雪に明け暮れ、疲労が重なっておられる方も多いと思います。大変お疲れ様です(私も腕が上がりません…)。
柏崎市は市内の小中学校を二日間、臨時休校としました。いよいよ、明日22日(木)は学校再開です。学校周辺はおかげさまで除雪車が入り、駐車場のスペースは取れています。生徒の通る道については、狭くて申し訳ないのですが、職員協力して道付けをしました。明日は気を付けて登校してください。
明日は、延期していた令和5年度の生徒会役員選挙もようやく開催できます。立候補者・関係者は、最後の訴えですね。心を込めて、「未来の西山中」について、自分の公約に夢や希望を込めて熱く語って欲しいものです。
にしやま心プロジェクト講演会 ~これからの時代を生きるみなさんへ~
今日は、にしやま心プロジェクト講演会を開催しました。
ここまで人権学習を進めてきましたが、差別や偏見を許さないということにとどまらず、世の中の様々な人たちの多様性を尊重し、豊かな共生社会の実現に向けて、ということも人権学習のねらいです。今回YuiToさんを講師に迎え、Xジェンダーや多様な性について、みんなで学習しました。思春期は特に、心と体のアンバランスが起きて悩むことが多い時です。そして、悩みから孤立して一層苦しい思いになりがちです。YuiToさんは、自分の御経験からもいろんな人がいるし、いていいんだということを生徒たちに語り掛けてくださいました。
給食を共に食べ、昼休みまで生徒たちと一緒に過ごして下さって、素のままの飾らないお人柄に触れ、生徒たちも心を通じ合わせることが出来ました。大変貴重な機会をいただきました。YuiToさん、有難うございました。