各たより

2023年2月の記事一覧

3年生 ありがとうWeek フィナーレ!

 給食の時に、給食委員会が制作してくれた、3年生たちの「思いで動画」が上映されました。

 3年生たちの西山中学校生活、3年間の軌跡です。給食を静かに食べながらでしたが、懐かしい過去の姿に時折笑いが込み上げていました。3年生たちの表情はとても良く、心より思い出動画を楽しんでいたようです。10分を超える大作で、見ごたえも十分でした。終わった瞬間、3年生たちから、万雷の拍手!新委員長も、やりがいを感じてくれていたようです。

 プレゼント贈呈をもって、ありがとうweekのフィナーレとなりました。新副会長からメッセージがあり、場内はしっとりとした雰囲気。先輩と後輩の温かい心の交流が生まれていました。3年生に対する今までの感謝の気持ちを伝ええた後輩たち。そして、それをしっかりと受け止めた卒業生たち。本当に、素晴らしい西山中の生徒たち。

 大感動の卒業式になること、間違いありません。3年生と過ごす最後の一週間。一分一秒も無駄にせず、過ごしていきましょう。お互いに、卒業式の練習に真剣に取り組んで、感動を創り上げよう!

マイキャリア講演会Ⅳ ~キャリア教育・1年生~

 1年生のキャリア教育、「マイキャリア講演会」最後の講師は、柏崎ユニバーサルツーリズムセンターの押見さんです。

 押見さんは、なんと西山中学校の二期生で、生徒たちの大先輩です。押見さんは、高校卒業後柏崎を離れますが、企業で働いたり、旅行の添乗員をやったり、専門学校の講師をしたり福祉事業所で働いたりしたそうです。一見バラバラに見えるお仕事が結びつき、今は「障害がある人たちにも、自由にいろんなことができる旅のお手伝いをしたい」と、ユニバーサルツーリズムというお仕事にたどり着いたそうです。

 御自分のお兄さんが御病気をされ、車椅子の生活になりました。生まれ育った柏崎を思い出に焼き付けさせたいと、名所を巡ったそうです。しかし、砂利や急な坂が車椅子の走行を不能にしてしまったそうです。「生涯がある人には、観光の権利もないのか」という憤りや深い悲しみから、障害がある方を支え、旅を楽しむお手伝いがしたい、ということが、今のお仕事をするきっかけにもなったそうです。

 生徒たちは、まず雪の上を普通の車椅子に乗り、いかに不自由かを体験しました。5cm程度の雪でも車椅子を押すことができなくなってしまうのです。押見さんはアクロという車椅子を北海道から取り寄せ、障害を持つ方々の観光に活用しているそうです。アクロなら雪はもちろん、砂浜でも走行が可能なのだそうです。

 押見さんは、「人生にとって、何が役に立つのか、わからない。自分もまさか、柏崎に帰ってきてこのような仕事をするとは思っていなかった。でも、今人の役に立つ、誰かの力になれるということが、自分にとって大きな喜びです。」と、語ってくださいました。

 一生懸命生きていること、頑張って働いていることが、何一つの無駄もなく確かな自分をつくっていく、ということを押見さんから学ばせていただきました。押見さんをはじめ、講師の皆様は「働くことはもちろん収入を得て、家族を支えること。しかし、自分の仕事が誰かの役にっつという実感が何よりも嬉しいし、働く意欲になっている」と同じことを教えて下さっていると感じました。

 一年生たちは、マイキャリア講演会を経て、とっても成長したように感じます。講師の皆様、本当にありがとうございました。

 そして、押見先輩に負けないよう、後輩たちはがんばります!今後とも見守っていてください。

3年生 ありがとうウィーク ~感謝のメッセージ~

 3年生の廊下に、3年生一人一人に向けた「感謝のメッセージ」が掲示してありました。

 1,2年生たちが、一生懸命書いた様子が文章から伝わってきます。部活で委員会活動で交流しお世話になったことへの感謝が多かったです。

 心は「ことば」や「文字」にしないと伝わらないもの。

 この取り組みは、3年生のためであり、一生懸命書いた1,2年生にとっても素晴らしい取り組みだと思います。

「ありがとう」という言葉で、教室が、学校が満ちていたら…

 とっても素敵なことだと、私は思うのです。後輩たち、立派です。

NEW 第2回 学校評議員会

 今年度2回目の学校評議員会を開催しました。

 西山中学校の教育活動について評価や改善についてのご意見を賜る会議です。今回は、授業風景も見ていただき、生徒たちの学習に取り組む様子をお伝えしました。1年生は、卒業式に向けて熱心に合唱に取り組んでいる様子。2年生は、修学旅行に向けての事前楽手の様子。3年生は、英語です。その課題は、中学校生活で一番印象深い思い出を英語で紹介せよ、というもので、さすがは3年生たちです。

 評議員の皆様からは「久々に中学生の学習している様子が見れて、とてもうれしかった」「タブレットをみんな使いこなしていて素晴らしい」というお褒めの言葉をいただきました。コロナ禍、なかなか子供たちと地域の方々との交流がもてないでいたわけですが、生徒たちは地域の人たちに見てもらい、そして褒められて、大人になっていくものだということ再認識する良い機会でした。少子化により、生徒たちも地域活動にかかわることがままならない現状はあるのですが、せめて、地域の方々に学校の扉を開けて置けるようにしていきたいものだ、と強く思いました。

 地域の皆様、今後とも生徒たちのことを見守り励まし時に叱り、大いに褒め、学校と共に育んでください。

心情円グラフもこうすると・・・ ~道徳・1年生~

 木曜日①限は道徳授業です。1年生の教室をのぞいてみました。

 ある日、タマゴマン(教材ではこのような仮の名前で表現されていました)が下校しようとしたところ、靴箱に外履きがない。探してみてもない。先生に相談し、取り合えず内履きを履いて下校した。「いやがらせ?自分はいじめを受けたの?」と、タマゴマンの気持ちは晴れません。そして、その気持ちを抱えたまま、両親にも話しませんでした・・・

 しかし、会社から帰宅した父は、タマゴマンが履いて帰ってきた内履きを見て、すぐ事態を察するのでした…

 このような状況で、家族の思いや家族の存在、子供の辛い気持ちについて考えていきました。

 「こんな時、あなたなら親に相談する?しないその理由は?」

 と、担任は問いかけます。心中は複雑ですよね。相談したい、悲しい気持ちを分かって欲しい。でも、親に心配をかけたくない。人の気持ちは常に、物事100%に考えていないのです。人の複雑な気持ちを可視化するのに、道徳教育の先人たちは、様々に工夫を重ねいろんな教材を開発してきました。その一つに「心情円グラフ」があります。私たちが担任の頃は、色の違う画用紙で円を創り、切り込みを入れて重ねて、心の気持ちの割合を2色で示し、生徒たちに伝え合いをさせたものです。

 今では…

 担任の工夫で、タブレットのペイント機能で円をグラフに見立てて、そこに気持ちを書き込んで、みんなで見合える様にしています。作業は、一瞬です…

 タブレット、デジタル化は本当に使いようによっては、素晴らしい道具だ、と実感します。画用紙を切る時間はもういらないのです。ただ、デジタル化はあくまでも、効率化を図るもの。今回も一番大切だったのは、「家族の思い」それぞれを考えること。自分と同じような考えを持つ仲間、違う考えを持つ仲間、それぞれの思いを知り学び合うこと。

 「自分はつらい。でも、お母さんは私のことを愛しているから、自分以上に心配し辛い思いをするだろう。そんな辛い思いをっさせたくない」

 こんな気持ちでいる生徒の心は、とてもとても尊い。道徳の時間は本当に素晴らしい時間です。

             ↓ かつての「心情円グラフ」