学校の様子

学校の様子

薬物乱用防止教室

 3年生対象に、薬物乱用防止教室が開かれました。

 義務教育を修了しようとする今、社会に潜む犯罪に気付き、自分で自分を守る力を身に付けるべく、ライオンズクラブから2名の講師の先生が来てくださいました。

 麻薬、コカイン、大麻、合成麻薬、危険ドラッグなど、都会だけの問題かと思うと、新潟県では135件もの犯罪が検挙されている(令和3年度)。そして、2020年には柏崎の高校生が大麻の使用で逮捕されているという事実を聞き、決して遠いところの話ではない、ということを実感しました。また、それらの誘惑はSNSを通じて知り合った「友達」や「恋人」と思っていた人を仲立ちとして、「麻薬や危険ドラッグ」等と認識しないまま使用し、中毒症状に陥ってしまった例を動画から学びました。

「これを飲むと、集中できるよ。眠くならないよ。サプリ(健康補助食品)だから大丈夫!」

こんな、甘い言葉で使ってしまうという、恐ろしいものでした。不安や恐怖からまぬかれる術は、「正しい知識」です。このことを卒業後の生活でしっかりと生かしてほしいものです。

ライオンズクラブの皆様、本当にありがとうございました。

自己ベストをたたき出せ! ~ 後期中間テスト ~

 自己ベストをたたき出せ!

 土日とテスト勉強に多くの時間を費やしたであろう、生徒たち。登校するあいさつと共に、標題のセリフをエールとして投げかけました。今日は、いよいよ後期の中間テスト。中間はテストが1日しかないため、きっとこの土日の追い上げは皆大変だったことでしょう。努力してきたことを、この日のこの時間に出し切る。自分の中の確かな力をぶつけてほしいものです。

 しかし、テストは「自己理解度を図る物差し」にすぎません。テストが終わった後、「何が大切だったのか」をしっかりと見直し学習し直して、頭の中を100点満点にする。テストは、間違い発見器なのです。結果の点数だけで評価をするのではなく、そこに至る過程を褒め、しっかりと振り返りテストの復習をしている姿こそ、褒めてあげてほしいものです。

 「自己ベストをたたき出せ!」ここには、他者との比較ではなく、過去の自分を乗り越えようとする尊さ、へのエールです。

 3年生にとって、定期テストは残すところ1回となりました。今回の中間テストにかける思いは、人一倍だったことでしょう。いよいよ、進路に向かう大一番。これからの3カ月の学習で、太い太い力を育ててほしいものです。

社会的な問題をきっかけに・・・ ~道徳・1年生~

 1年生の道徳授業をのぞいてみました。

 ある大学生の投書を題材に授業が始まりました。「ごみのポイ捨ての無くならない日本社会。アメリカのようにいたるところにごみ箱を設置すべきではないか。」という内容です。これに対して、生徒たちは考え、自分の意見を答えていきます。次に、この投書に対するAさん、Bさん、Cさんの意見を読みます。自分が共感するものはどれか、またその理由を考えていきます。投書に初に共感する意見と、「日本人には、自分で出したごみは持ち帰るという道徳心がある」「ゴミ箱設置にはたくさんのお金がかかるだろう」という意見です。

 タブレットを活用した道徳授業。深く考え心を豊かにする道徳にPCは必要か?と思われるかもしれません。

 しかし・・・自分の考えを回答する時間は個々に違います。授業者は、個々の思考の時間を保証してやると、早く書き終わった生徒は間を持て余してしまうものです。タブレット学習は、書き終わると他の生徒の意見を自由に見ることが出来、待ち時間が無くなるとともに、生徒同士の意見交換がとてもスムーズにできます。

 そして、今回のように「どの意見に賛成か?」といった意見集約も瞬時に行われ、どの意見が多数派なのか、すぐに可視化されます。

 それらを基に、子供たち生身の意見交流や議論が行われます。ここが一番大切なポイントで、この議論が焦点化され、議論の時間が確保されるのです。

 最後に、何を考えてほしかったのか。それは、「ゴミをポイ捨てするのは悪い。これはどの人もわかっている。しかし、取るべき行動に対してはいろんな意見がある。その誰もが納得して(あるいは妥協しながらも)生きていくためにはどうあるべきなのか?」という、私たちの生活全般でぶつかる、多様な人々が同じところで共生していくためにはどうあるべきか、という普遍的な問題について考えさせているところが、今日の授業の肝、授業者のねらいでした。1年生の心の発達を考えると、とても高次な思考段階を経ないと難しいことだと感じましたが、まず、身近な共感できる話題からスタートし、仲間の意見を知り、他者の考えに触れる経験を経ると、しっかりとした考え方を持つ生徒が出てきます。

 すでに、「民主主義」という言葉を咀嚼したかのような意見が出て、私は驚きました。尊敬の念すら持ちました。

Super Student at Nishiyama JHS!

令和4年度 進路説明会 ~3年生~

 今日は、3年生の進路説明会です。たくさんの保護者の皆様に御来校いただきました。ありがとうございました。

 3年生たちの目指す高等学校等の手続きは、インターネットの普及もあり便利なようですが、初めて行う方々にとってみれば、より複雑になってきているといういい方もできます。特に、私立高校の入試は複数回の受験が出来たりと、より複雑です。そして、肝心なのは「手続きには〆切がある」ということ。手続き漏れで、進むべき進路が閉ざされた、なんていうことが絶対あってはなりません。そのために、今日の説明会を設けています。

 冒頭あいさつでは「3年生との別れが近づくのは大変寂しいこと。しかし、自分自身の夢や目標に向かって進む3年生たちを精一杯送り出したい。夢や目標がまだ見つからない人がいていい。それを見つける3年間にしてほしい。18歳成人となり、より大人の扱いをされる。選んで自ら門をたたいたのが高等学校であり、時に自己責任を問われる。そんな厳しい一面がある一方、高度情報化でより複雑化する社会において、皆さんの置かれている状況も変わり、思い悩むことが多くなっていくのも事実。困った時は、困ったと言っていいところ。助けを求めていい場所だ。伝え合うことの大切さを十分に知っている皆さん。自分の気持ちを伝えること、困ったら助けを求めることを恐れずに。ここにも、仲間たちがいます。自信をもって、自らの道を進んでほしい。」と話しました。

師匠に学ぶ!包丁を使いこなせ ~2年生・総合~

 2年生は総合的な学習の時間で、いろいろな職業について学習を深めています。

 職業観をもって、将来のために目標を目指して学ぶ、キャリア教育の一環です。今回は、市内でお店を開いていらっしゃる、割烹・いなほの小池様と、呑食処・三五郎の品田さんに来校いただき、板前職人としての技、包丁の使い方を御指導いただきました。

 野菜を包丁の技術で見た目も鮮やかに変えてしまう「飾り切り」を教わり、実践してみました。小池様の模範演技では、一本のキュウリが、蛇腹のように長くなったり、らせんが付いていったり、見た目がどんどん鮮やかになっていきました。見ていた2年生たちからは感嘆のため息が漏れていました。包丁で野菜を切るのも精一杯なのに、そのような様々な技法で食感もおいしく変わることを聞いて、その技術の確かさに感心していました。

 いよいよ、2年生たちの実践です。日頃、使ったことがない包丁に悪戦苦闘。まるで、カッターで鉛筆を削るような格好の生徒もいて、見ていてひやひや。しかし、これこそ体験です。使うこと以外にモノの上達はないのですから。

 切った野菜は、塩水につけると柔らかくなって食べやすい、ということも学習しました。今日のねらいのもう一つは「食育」にもあります。豊かな食生活に、包丁技術は欠かせないことも学びました。お客様をもてなすために、常に心遣いをしていること、また、お客さんの笑顔が働く活力となることも、教えていただきました。

 今日練習した技術は、野菜の酢の物をつくるのに活用できるそうです。ぜひ、家庭できゅうりや大根の酢の物を作ってみてほしいものです。