各たより

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町を、地域を元気に! ~西山ふるさと公苑~

 9月10,11日と、学校近隣の西山ふるさと公苑で、クラフトビールまつりが開催されました。

 第1回目が好評だったため、今回は今年2回目の開催だそうです。私も、「どんな様子なんだろう?」と思い、出かけてみました。二日間とも秋晴れの素晴らしい天気に恵まれ(実は夏のような日差しで、イベント的には飲み物がおいしい気温で大成功)、駐車場は満杯。いろんなところからたくさんの来客がありました。いくつものお店が出店され、会場は活気にあふれていました。コロナ禍人々の行動が制限され、なかなか多くの人々が言葉を交わし交流するということが出来ずにいましたが、太陽の下、おいしい料理を食べ、たくさんの人の笑顔があったことは、何という幸せだろうかと、喜びを感じました。

 地域の場所を生かすアイデアがあれば、こんなに人は集まることが出来る。このことを子供たちに感じてもらえたら、と思い記事にしました。人を集め、コミュニティをつくるためには、アイデアが必要。それこそ創造する力を発揮することがとても大切です。「何ができるか?」そんなことを日頃から考えていくことが大切だ、ということを実感します。未来を担う生徒たちに、是非ともつけていかなくてはならない力です。

 それにしても、南魚沼や見附、三条や十日町とたくさんのお店がありました。「〇〇の食べ物はおいしいんですね~」「〇〇で、これをどうやって作っているんですか?」と、自然と会話が生まれていました。人と人の対話とは、何と素晴らしいものかと、再確認した、素敵な一日でした。

躍動! 新人陸上大会 ~西中選手、一陣の風のように~

 雨予想の一日でしたが、なんとか大振りはせず、秋風心地よい中大会が行われました。

 選手それぞれに個々の目標に向かいながら、必死に、走り、駆け、跳んだ大会でした。競技に向かう表情は真剣そのもの。それとともに、応援や観戦の態度が立派で、爽やかななあいさつをしてくれる態度がとても立派でした。

 最後の種目は、4×100mリレー。女子チームがエントリーしています。夏の3年生たちは、この種目で県大会に出場。西山中の歴史に大いなる足跡を残しました。そのメンバーにもいた1,2年生たちがこの新人チームのリレーメンバーとなり、好成績の期待が高まります。しかし、世界の大会を見てもただ早い人たちが集まれば優勝するか、というとそうではないのがリレー競技。最高点にお互いが加速して相手にしっかりとバトンを渡す、その技術が明暗を分けます。息が合わなければ「失格」あるいはバトンの落下となり好成績は望めません。

 3年生の引退後、必死に個々の技術と共にバトンパスを練習してきた新リレーメンバーたち。何よりも「心を合わせ、お互いを信じる」ことこそ、最も強力な武器となったはずです。

 さて、結果は…女子リレー第1位の優勝です。西山中学校に、始めて優勝カップを持ち帰ってきました。4人の走りは真剣で、必死で、だからこそ、とっても美しかったです。大会後のミーティングで好評を頼まれた私は、「女子チームの優勝は素晴らしい。しかし、この新チームの素晴らしさは仲間の悔しさを自分ごとのように、仲間の勝利を自分事のように感じて、助け合い支え合い個々が必死に練習に取り組んできた成果だ。この勝利をみんなで喜ぶとともに、チームを引っ張ってきた新部長に、一番喜んでほしい。いいチームを作ってきた。皆さんを誇りに思う。感動しました!」と、チームにエールを送りました。

 話を聞く真剣な表情、爽やかな笑顔、きらめく優勝カップ。保護者、地域の皆様、心で応援していた西山中生徒、そして、神様にも感謝した一日でした。

明日はいよいよ、新人陸上大会!~激励会~

 新人各種大会の先陣を切って、いよいよ明日は新人陸上大会です。

 先日、その激励会が行われました。3年生の引退後、2年生を中心に練習を積み重ねてきました。暑い暑い夏休みも、ひたすら練習に取り組んできました。3年生がいなくなった分人数が減り、心細かったことでしょう。2年生は、今までは3年生についていく盛り上げ役でよかったところ、チームをまとめ引っ張っていく役割を任されました。後輩たちのことまで考え部活動を運営していく難しさに直面したことでしょう。

 しかし、そのことを乗り越え、堂々とした姿がステージ上にありました。真っ黒に日焼けしたその肌が、たくさんの努力を積み重ねた証です。明日は、堂々と戦ってきてほしいものです。

 また、秋は駅伝競技の季節。3年生から有志たちのチームも出場します。引退して、学習へと切り替えてきた今年の夏。孤独な夏を初めて味わったことでしょう。駅伝に参加することを決めた3年生たちの練習を見ていると、つらい長距離の練習だというのに、笑顔で本当に楽しそうに取り組んでいるのです。引退した寂しさを知った彼ら。また、仲間と同じ目標に向かって挑戦することの尊さに、喜びに、気が付いたのです。学習をおろそかにしないことを約束しつつも、10月の地区駅伝競技大会に挑戦します。

 人間としての実りの秋となるよう、失敗を恐れず、そして仲間と共に挑戦して来てくれることを期待しています。

喫煙と健康 ~保健体育・3年生~

 3年生の保健体育の授業をのぞいてみました。

 喫煙は、未成年には禁じられています。喫煙は一度始めてしまうと中毒性があり、やめようと思ってもやめられなくなることがあります。喫煙が及ぼす健康被害について正しい知識を身に付け、自分の健康を一生が今持っていくことをねらいとして、この授業が行われました。

 タバコには有害な物質、モノによっては発がん性のある物質が含まれているということ、中毒性があり悪いと自覚してもなかなかやめられないこと、吐き出す煙だけではなくたばこの先から出る副流煙には、吐き出す煙以上の有害物質が含まれ喫煙していない周りの人にも被害があることを学習しました。

 「吸っているとかっこよく見えるなど、根拠のないことで始める人もいる。大人になって喫煙するとしても、どんな影響があるかをしっかり知った上で、自己責任で行う。特に、周りの影響を考えて。」という話に、頷いていました。

 健康を害するということは、自分が苦しむ、家族は悲しむ、そして社会保障費としての国費を圧迫する。一生涯を健康で過ごすことの素晴らしい価値について、考えていってほしいものです。次回は、飲酒についてです。

全校で本を語ろう!~Book talk(ブックトーク)~

 昼休みにBook talk(ブックトーク)が開かれました。

 これは、3年生図書委員長の発案で、「夏休みに読んだ本についてみんなで語り合い、読書の輪を広げたい」ということをねらいとして、図書委員会が企画してくれたものです。

 1~3年生の縦割り班で、各々おすすめの本についてタブレットにまとめて、輪になって紹介していきます。生徒たちは、自分の知らない本を紹介されて興味津々で聴いていました。「次、それ読んでみたいな」というつぶやきが漏れていました。紹介された本のほとんどは学校図書室にあるものです。これから秋が深まり、「読書の秋」にしていくために、とても良い企画だったと思います。

 最後に2,3年生の代表から1冊ずつ、推薦がありました。

 2年生からは「クイズ200問」

 3年生からは辻村深月さんの「かがみの孤城」です。この作品は、私も気になっていた本です。ぜひ手に取りたいものです。

 私からは、水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」をお勧めします。なんでもあきらめそうになる自分にゾウの言葉がしみていく、勇気をもらえるそんな本です。図書室に置いてあります。

「働くことインタビュー」発表会 ~総合・1年生~

 1年生の総合的な学習の時間をのぞいてみました。

 「働くことの意味」について、各御家庭で家族からインタビューしてまとめてくることが夏休みの課題となっていたようです。タブレットを活用し、発表会をしていました。インタビュー前の自分の考えが、このインタビュー後にどんなふうに変わったかを発表します。

 1年生たちは、「お金のために働く」というのが、インタビュー前の共通の考え方であったように感じました。しかし、御家族のインタビューから、「人の役に立つことが自分の喜びである」「家族のために」「自分の得意なことを社会のために生かす」など、とても大切な視点を学び合っていました。発表者に応える質問や感想を述べる生徒もいました。その双方とも、発表態度がとても立派で、この5か月間の大きな成長を見ることが出来て、私はとてもうれしかったです。教科で身に付けていく学力は大切ですが、社会に出て必要な力を身に付けていくにはこのような活動が欠かせないと確信したところです。

 是非、御家庭で1年生たちを褒めてあげてください。また、この課題に惜しみなくご協力をくださった御家庭の皆様に心より感謝いたします。

愛 ~道徳・2年生~

 2年生の道徳の授業をのぞいてみました。

 今日の題材は、「愛」。漢字一文字、そして何よりもインパクトのある題材です。恋愛もあれば親子愛もある、24時間テレビに見入った先週末の印象が強い生徒には、Exitの兼近さんの笑顔の激走が浮かんできたかもしれません。

 内容を少しご紹介します。

 腎臓が悪い主人公の母は、週3日、一日5時間の人工透析に通っています。辛く苦しい想いに、母は生きる希望を失いそうでした。母を救うには、健康な腎臓の移植しかありません。しかし、誰のものでもよいわけではなく、近親者で血液型が同じ必要があります。そんな時母の弟である「健おじさん」が、「俺しか姉ちゃんを助けてやれないのなら、俺の腎臓、姉ちゃんに一個あげるよ」と、言ってくれるのです。「その気持ちだけで十分」と感謝を伝える母。断り続けていた母ですが、健おじさんの熱意にほだされ、腎臓移植を受けることになり、二人は手術をすることになりました。

 

 さて、健おじさんのように、自分の身体を傷つけてでも、誰かのために行動することが出来るだろうか。生徒たちは、思い悩んでいました。私の親戚にも人工透析に通っているおじがいたため、人ごとの感じがしませんでした。自分の命が短くなってしまうかもしれない。健おじさんにも妻や子供はいる。生きる希望を失っているお姉さんの気持ち…

 手を取り合って支え合う・・・

 

 そんな深い愛に打ちのめされる、大切な授業でした。

前期期末テストに向けて ~計画を立てる・自立の一歩~

 8月の最終日。

 今日は「8.3.1」ということで「野菜の日」だと給食の時に話題となりました。家庭菜園でたくさん取れていた夏野菜の勢いもなくなり、これからはスーパーでキュウリやナスを買うことになるのだなぁ、と寂しく感じています。

 さて、秋に向かうということは令和4年度の前期が終わろうとしているということ。9月14,15日に前期2回目のテスト「期末テスト」が行われます。中間テストを経験しましたが、1年生たちにとって範囲の長い定期テストは易しくはなかったことでしょう。今回で2回目。リベンジすべく、テスト前2週間目となる頃、定期テストへの学習計画づくりをしていました。勉強をすることは大切に違いないのですが、計画を作ること=プランニング能力は逞しい社会人になるために、最も鍛えておかなくてはならない力だと思います。仕事を進める、お得意さんと打合せする予定を立てるなど、社会は様々な計画の元に動いているからです。

 今回は期末テストになるため、教科数も増えます。「9教科×1教科当たりの範囲÷14日間」と単純には考えられますが、得意不得意等を鑑みて、そして何より1日は24時間しかないことを考えながら、自分の全力を出せるベストな計画を立ててほしいものです。計画さえ立てれば、あとはやり切るのみ。「計画通りやる力」もとても大切ですね。保護者の皆様も計画表を御覧いただき、いろんな誘惑に負けそうになっている姿に、応援の一声をかけてやってください。

八月なのに、もう新米! ~葉月みのり・給食~

 夏休みが明けたと言っても、まだ八月。それなのに今日30日の給食には、もう今年の新米が食卓に上がりました。

 その名も「葉月みのり」。早生品種で、恐らく県内で一番最初に収穫されるお米です。何といっても新米の美味しさにはかないません。ピカピカと輝き、一粒一粒がとてもしっかりとしているお米でした。何より、こんなにおいしいお米がこの柏崎で取れることは、大変うれしいことです。

 栄養教諭や調理員さんは、なるべく柏崎地場産の素材を使ってくれています。食に関心を持つことは、地域(国)を考えること。リモートでいろんな情報を入手できても、お腹は一杯になりません。食料をつくることはとても大事なことで、国際社会で日本がしっかりと自立してやっていける国であることを示す一つの指標にもなります。国際情勢が不安定で、健康不安の続く今の世界では、食料自給率をあげることはとても大事なことです。輸入に頼ることで、多くの物品が値上げの憂き目を見ています。食料を自給し、安定した国民の生活を図っていくことの大切さにも、食から気付いてくチャンスだと思います。

NEW 俳句、発表会 ~国語・3年生~

 3年生が国語の時間に、創作した俳句の発表会をやっていました。

 タブレットを活用し、俳句と共に俳句の内容を浮かび上がらせるようなアイテムを映し出し、情感を高めていました。一つは、梅雨時の日常にふと目をやる非日常の様子に心が動いたことを読んでいました。雨が降り続く梅雨の日、ふと気が付くと雨宿りに野良猫が縁側で群れていた様子だそうです(3枚目目)。「夏休み」をテーマにした作品が多かったです。こんな発表の中にも、授業者は「この終わり方ってなんていうの?」「この俳句の季語はどれ?」など問いかけて、「体言止め」や「切れ字」など、俳句の学習として学ばせたいことを上手に差し込んで、知識の習得を図っていました。

 部活動がないという「初めての夏」について、どの子の俳句にも言いようのない感傷や哀愁を感じました(1枚目)。一つ上のステージで自分をさらに飛躍させるため、あと半年はその下地となる基本的な学力・生きる力を培う時です。

 御家庭でも、どんな俳句を作ったのか、話題にしてみてください。