学校の様子
令和5年4月10日 学校生活ガイダンス・他
<その1>
1限に、学校生活ガイダンスを行いました。
職員が、学習指導・生徒指導・給食指導・保健指導の4つの内容について、タブレット端末を使い、スライドショー形式で説明しました。
・「学習」とは、努力して困難に立ち向かうこと。「自己実現」のためであること。学校生活全般が学習であること。
・「安心・安全」に過ごして「確かな成長」を目指すこと。「集団の力」を高めて「一人一人の力」がたくましく成長できること。
など、キーワードを随所に絡めながらの説明でした。
感心したのは、約40分に及ぶ説明の間、誰も姿勢が崩れることがなく、下を向いたり、眠気に襲われたりする生徒の姿が、全く見られなかったことでした。
<その2>
3限に、外でにぎやかな声がする、と思って窓を開けたら、3年生が集合写真を撮っていました。
今年は桜が早く盛りを迎えたため、残念ながら花がほとんど残っていませんでしたが、温かな日差しの中でみなさんの笑顔が輝いていました。
<その3>
2、3年生は、サポート学級も合わせて、4限から通常の教科の授業がスタートしました。
どのクラスもオリエンテーションでしたが、新年度を迎えて「やるぞ!」という気持ちがみなぎっていました。
1年生は引き続き学級活動の時間で、日常の仕事の分担決めや、リーダー選出に関わるお話がありました。
今日から給食や清掃の活動が始まります。早く学校生活に慣れるとよいですね。
<その4>
午後、1年生は自転車教室を行いました。
柏崎警察署地域課西山駐在所、同交通課交通指導係の方々3名から、講師としてお越しいただきました。
自転車に乗る前に、点検の仕方のポイントについてご指導をいただいてから、学校~礼拝踏切~下山田折り返しのコースで実際に走りました。
「ヘルメットを着用しているか(特に首のひもが緩んでいないか)、サドルに座って足が地面に着くか、ブレーキは効くか、ベルがしっかり鳴るか、ライトはつくか、タイヤの空気圧は適切か」
これらのポイントは、みなさんの命を守るためのものです。毎回必ず確認して、安全に登下校しましょう。
令和5年4月7日 入学式
4月7日の午後、33人の新入生を迎え、入学式を行いました。
新型肺炎ウイルス感染症の感染対策の緩和により、ご来賓の皆様にも参加していただきました。
ご多用のところ、大変ありがとうございました。
新入生のみなさんには、二つのお話をしました。
・入ってくる情報を整理して正しいと思える判断をする力を身に付ける。
(判断基準は、自分にとっても他の人にとってもよい、となるように。)
・一人ひとりが意欲的に行動するためには、集団の力が必要である。
(一生懸命な人を応援する。うまくいかなくても受け入れて励ます。うまくいったら一緒に喜び、褒め称える。)
2,3年生のみなさんにも、集団の力をさらに高めてほしいと願います。
新入生代表からは、「何事にも全力、最後まであきらめない、相手の気持ちを思いやる、生徒会活動をがんばる」と、力強く誓いの言葉が述べられました。
西山中の伝統を受け継ぐ子どもたちの姿勢が表れた、素晴らしい誓いでした。
令和5年4月7日 新任式・始業式
令和5年度の教育活動がスタートしました。
去る7日に、今年度着任した5人の職員の新任式、前期始業式を実施しました。
前期始業式では、3人の代表生徒が決意発表をしました。
・部活動で好成績を収めるために、普段の練習から最後まであきらめない。互いに支え合って声を掛け合う。
・勉強を毎日2時間以上、部活動のきついトレーニングに耐える。あいさつや正しい言葉遣いなど、当たり前のことを当たり前に行う。
・行事では一団となったが、日常生活ではあいさつや言葉遣いを改善する。日々の積み重ねが大切である。
いずれも、毎日の積み重ね、一日一日を大切にする、という心の表れです。
もう今から20年近く前になりますが、イチロー選手が大リーグの年間最多安打記録を更新した時の記者会見で述べた言葉です。
「小さいことを積み重ねる事が、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。」
西山中学校のみなさんも、小さいことをコツコツと積み重ねることをいとわない、そんな生活を送ることを願います。
令和4年度 終業式
令和4年度の終業式を行いました。
話の準備としてプロジェクターを設置していたのですが、1年生の2名の男子が教務主任を進んで助け、ステージ上の演台の設置やスクリーンの移動、スピーカーの設置等、率先して手伝ってくれました。困っている人がいたら進んで助ける、素晴らしい姿でした。
やがて、全校生徒が体育館に集まってきました。はしゃいで飛び回る生徒など一人もなく、生徒たち自ら次第に列を作り並んでいます。誰の指示でもなく、頃合いを見て団長が「基準列!」と号令をかけ、整然とした隊形が整いました。
なんと、素晴らしい姿だろう…
と、感心してみていました。その後、3人の学年代表と生徒会代表が一年間を振り返りながら、進級する自分たちに向けての更なる課題を話してくれました。立派な姿でした。
さて、それに負けずに、私の話ですが、年度の終わりでもあるので「西山の未来と可能性」といった話をしました。
スクリーンにアメリカ合衆国を映し質問します。「アメリカは日本の何倍の国土か?」「日本がすっぽり入っているが、北海道から沖縄までの距離は?」と。わかっている生徒は少なかったようです。
「アメリカの経済の中心は?」という質問には「ニューヨーク!」という答え。スクリーンに摩天楼、ウォール街の経済の中心地を映します。アメリカどころか世界の経済の中心ともいえる都市でえす。「さて、東海岸のこの都市。大都会から随分離れたこの都市を知っている人?」という質問に挙手はありませんでした。私は、シアトルを指していたのです。日本の端から端までが約3000km。シアトルとニューヨークの距離は3890km。いかに離れているか。1980年代はインターネットも普及していないので、都会から離れているということは情報もすぐには手に入らない、いわば田舎です。」次に、世界を席巻する巨大企業の本社のロゴを映し出しました。すべて生徒たちがよく知っていて「知っている人?」という問いに大きくうなずいていました。
「スターバックス、アマゾン、マイクロソフト、コストコ。なぜ、大都会から3890㎞も離れたこんな田舎で世界企業が現れたんだろう?」と、問いかけました。「特に、アマゾンやコストコの特徴は?」と問うと、頷く生徒がいました。
「これら企業は、アイデアと工夫で、そして田舎だからこその広大な土地を利用し、巨大倉庫を作ることができたし、そこから物流ネットワークを生かして発展した」ことを話しました。スターバックスはコーヒーにイタリアンテイストを生かし、誰もが求める美味しさ、居心地の良い空間を提供し、世界の人に求められていきました。マイクロソフトは、もちろん、新たなアイデアでテクノロジーを駆使し、コンピュータのOS(オペレーションシステム)を構築し、コンピュータというただの箱を命令・指示によって、いろんなことができるようにしました。
つまり、アイデアが大切で、何にもないといういなかが、発展の土台となったということです。生徒たちに、地図を見せました。「ここに見覚えはあるよね?」と問うと、「西山インターだ」と答えが返ってきました。「西山には、都会のような高層ビルはないかもしれない。でも、何にもないことがチャンスに変わる。人は、インターネットではお腹いっぱいにならない。注文はできても、本物の「モノ」が届かないと、手に取ることも食べることもできない。おいしい米は、都会では作れない。こんなに近くに、日本中の窓口となる高速のインターがあるところはない。みんなのアイデアが、やがてこの西山でチャンスとなるかもしれないね」と、生徒たちに語り掛けました。
自分の住んでいるところに、郷土に誇りを持ち、自信をもって今後も生活をして欲しい、と願って、そして未来は自分たちの力で変えることができる、という彼らの可能性を信じて、令和4年度の私の仕事を終えました。
保護者の皆様、地域の皆様、今年一年間の西山中学校への御協力御支援に心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
最後の給食
令和4年度の給食が本日で最後となりました。
一年間を通じて、栄養バランスの整った食事を提供してくれました。そして、季節感を取り入れたり地場産の野菜を扱ったりしながら、食についての大切な知識も教えてくれていたことに、深く感謝です。
御家庭でも、「今日の給食はなんだった?」など、学校生活の話題のきっかけに、子供たちに問いかけて下さっていたことと思います。ぜひ、「最後の給食どうだった?どんなメニューだったの?」と、会話してみてください。
家庭内のコミュニケーションが家族の健康性を高める、という研究があります。どうぞ、今後とも子供たちへの働きかけを継続していただけたらと思います。