学校の様子

学校の様子

電気を通す液体と通さな液体の違いは? ~理科・2年生~

 2年生が、理科室で実験に取り組んでいました。

 用意された液体の中で、「電気を通すものを見つける」というものです。並べられていた液体は、リンゴジュース、食塩水、ワイン、数年前のスポーツ飲料、酢などなど、たくさんありました。

 生徒たちは、各々「きっとこの液体は電気を通すだろう」と予想をもって実験に臨んでいました。安全上の電圧の制限もあり、なかなか電気を通しやすい液体を見つけることが出来ません。しかし、子供たちは「よし、次!次!」となおのこと意欲を燃やして実験を続けていました。自分の予想を実験を通して結果を得る、ということは楽しいことです。バーチャルではない、本物の体験。これこそ、子供たちの学びを広げ深めていきます。

 小学生でも、電気が通る液体の実験はやるのですが、「なぜ、電気を通る液体と通さない液体があるのか」という発展した謎に迫るのが、中学生。そのうち、「電解質」という言葉を学ぶことになります。学問は繋がり、そしてより高次へと発展していくのでした。

 だから、面白い!

 一人一人が役割を分担し、楽しそうにやっていたことが何より素晴らしい姿でした。

より良い生き方を求めて ~道徳・3年生~

 3年生は「好きな仕事か、安定か」という、大人でも深く考える題材について、真剣に考えていました。

 話題は、自分の生き方に悩む大学生の投書と、それに答える異なった考えの4人の助言者の回答からなっています。

 3年生は、否が応でも将来のことを考える頃となります。高校を含め、進路選択は将来の職業選択に少なからず繋がっていきます。自立した大人として収入を得、親から独立し、また家庭を築いていくには、働くことが必要となります。そんな時、「自分はどうあるべきか」。その仕事が好きではない、あるいはほかにしたいことがあったけど、生活していくために今ある職業を全うすべきか。大好きで自分が夢見てきた職業だけど、休む暇がない、或いは収入がかなり低く生活が苦しい。

 この悩みに対して助言する、4人の回答はそれぞれ違っています。「心のままに」と勧める人、「まずは社会に出てみて」と現実路線を示す人、「何度でもやり直しがきく」と励ます人、「自分自身もそうだ」と投稿者の悩みに共感する人。人によって大切だ、と思うことが異なる、これを価値観と言います。自分なりの価値観をもつには、様々な経験を積み重ねることが大切です。3年生たちは様々な価値観に触れ、大いに悩んでいました。また、仲間の意見を聞くことで、共感したり自分の考えが変わっていったりもします。

 

 答えは一つではない、そして人として葛藤する、道徳授業の素晴らしさです。

より良い生き方を求めて ~道徳・2年生~

 2年生の道徳では、「監視カメラ」のある社会について、考えていました。

 監視カメラは、犯罪防止や犯人を特定するために役に立ちますが、いつも生活を誰かに監視されているという不安があったり、カメラで見張っていないと悪いことをする人たちと思われているようで不信感をもったりもします。

 2年生たちは、その賛否について自分たちの考えを基に議論を始めました。監視カメラをきっかけとして、自分たちの生活はどうあるべきかに次第に迫っていきます。これが、「考え、議論する」道徳授業です。

より良い生き方を求めて ~道徳・1年生~

 各学年の道徳授業をのぞいてみました。

 1年生は、学級目標を決めていくにあたり、まず自分がどうあるべきか、集団としてどうあるべきかについて、個々に真剣に考えることからスタートしています。自主自立、そして誰もが笑顔で生活し、皆で向上していくために、自分の願いをしっかりと結んでいるようです。

 道徳授業は、担任だけが行うものではありません。学年スタッフが総がかりで、個々の生徒たちの考えに耳を傾け、助言をしていました。みんなが「チーム1学年」の一員です。

デジタル教科書の活用 ~1年生~

 1年生の数学の時間をのぞいてみました。

 教科担任は、アイパッドを使い大画面のモニターに映しながら授業を進めていました。デジタル教科書を活用しているようです。紙の教科書が悪いわけではないのですが、教科書を見ると顔が下を向いてしまい、教師の指示が通りづらくなります。モニターに映していることで、皆が顔御あげて見て考えることが出来ます。その時、何がいいかというと、「子どもの表情から理解度をくみ取ることが出来る」ことです。

「なるほど!」「うんうん、わかった!」という表情

「いったい何のことだ?」といった疑問の表情

が見て取れます。わからない表情が多い時は、伝え方を変えたり、もう一度繰り返したり、ということが出来るわけです。人間は耳から受ける情報より、目で見る情報の方がより確実に情報を受け取ることが出来ると言います。学校でも、「可視化」を図り、子供たちにわかる授業を進めています。楽しみながら、そしてわかる、これが学力向上の正しき道です。