各たより

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自己ベストをたたき出せ! ~ 後期中間テスト ~

 自己ベストをたたき出せ!

 土日とテスト勉強に多くの時間を費やしたであろう、生徒たち。登校するあいさつと共に、標題のセリフをエールとして投げかけました。今日は、いよいよ後期の中間テスト。中間はテストが1日しかないため、きっとこの土日の追い上げは皆大変だったことでしょう。努力してきたことを、この日のこの時間に出し切る。自分の中の確かな力をぶつけてほしいものです。

 しかし、テストは「自己理解度を図る物差し」にすぎません。テストが終わった後、「何が大切だったのか」をしっかりと見直し学習し直して、頭の中を100点満点にする。テストは、間違い発見器なのです。結果の点数だけで評価をするのではなく、そこに至る過程を褒め、しっかりと振り返りテストの復習をしている姿こそ、褒めてあげてほしいものです。

 「自己ベストをたたき出せ!」ここには、他者との比較ではなく、過去の自分を乗り越えようとする尊さ、へのエールです。

 3年生にとって、定期テストは残すところ1回となりました。今回の中間テストにかける思いは、人一倍だったことでしょう。いよいよ、進路に向かう大一番。これからの3カ月の学習で、太い太い力を育ててほしいものです。

社会的な問題をきっかけに・・・ ~道徳・1年生~

 1年生の道徳授業をのぞいてみました。

 ある大学生の投書を題材に授業が始まりました。「ごみのポイ捨ての無くならない日本社会。アメリカのようにいたるところにごみ箱を設置すべきではないか。」という内容です。これに対して、生徒たちは考え、自分の意見を答えていきます。次に、この投書に対するAさん、Bさん、Cさんの意見を読みます。自分が共感するものはどれか、またその理由を考えていきます。投書に初に共感する意見と、「日本人には、自分で出したごみは持ち帰るという道徳心がある」「ゴミ箱設置にはたくさんのお金がかかるだろう」という意見です。

 タブレットを活用した道徳授業。深く考え心を豊かにする道徳にPCは必要か?と思われるかもしれません。

 しかし・・・自分の考えを回答する時間は個々に違います。授業者は、個々の思考の時間を保証してやると、早く書き終わった生徒は間を持て余してしまうものです。タブレット学習は、書き終わると他の生徒の意見を自由に見ることが出来、待ち時間が無くなるとともに、生徒同士の意見交換がとてもスムーズにできます。

 そして、今回のように「どの意見に賛成か?」といった意見集約も瞬時に行われ、どの意見が多数派なのか、すぐに可視化されます。

 それらを基に、子供たち生身の意見交流や議論が行われます。ここが一番大切なポイントで、この議論が焦点化され、議論の時間が確保されるのです。

 最後に、何を考えてほしかったのか。それは、「ゴミをポイ捨てするのは悪い。これはどの人もわかっている。しかし、取るべき行動に対してはいろんな意見がある。その誰もが納得して(あるいは妥協しながらも)生きていくためにはどうあるべきなのか?」という、私たちの生活全般でぶつかる、多様な人々が同じところで共生していくためにはどうあるべきか、という普遍的な問題について考えさせているところが、今日の授業の肝、授業者のねらいでした。1年生の心の発達を考えると、とても高次な思考段階を経ないと難しいことだと感じましたが、まず、身近な共感できる話題からスタートし、仲間の意見を知り、他者の考えに触れる経験を経ると、しっかりとした考え方を持つ生徒が出てきます。

 すでに、「民主主義」という言葉を咀嚼したかのような意見が出て、私は驚きました。尊敬の念すら持ちました。

Super Student at Nishiyama JHS!

令和4年度 進路説明会 ~3年生~

 今日は、3年生の進路説明会です。たくさんの保護者の皆様に御来校いただきました。ありがとうございました。

 3年生たちの目指す高等学校等の手続きは、インターネットの普及もあり便利なようですが、初めて行う方々にとってみれば、より複雑になってきているといういい方もできます。特に、私立高校の入試は複数回の受験が出来たりと、より複雑です。そして、肝心なのは「手続きには〆切がある」ということ。手続き漏れで、進むべき進路が閉ざされた、なんていうことが絶対あってはなりません。そのために、今日の説明会を設けています。

 冒頭あいさつでは「3年生との別れが近づくのは大変寂しいこと。しかし、自分自身の夢や目標に向かって進む3年生たちを精一杯送り出したい。夢や目標がまだ見つからない人がいていい。それを見つける3年間にしてほしい。18歳成人となり、より大人の扱いをされる。選んで自ら門をたたいたのが高等学校であり、時に自己責任を問われる。そんな厳しい一面がある一方、高度情報化でより複雑化する社会において、皆さんの置かれている状況も変わり、思い悩むことが多くなっていくのも事実。困った時は、困ったと言っていいところ。助けを求めていい場所だ。伝え合うことの大切さを十分に知っている皆さん。自分の気持ちを伝えること、困ったら助けを求めることを恐れずに。ここにも、仲間たちがいます。自信をもって、自らの道を進んでほしい。」と話しました。

師匠に学ぶ!包丁を使いこなせ ~2年生・総合~

 2年生は総合的な学習の時間で、いろいろな職業について学習を深めています。

 職業観をもって、将来のために目標を目指して学ぶ、キャリア教育の一環です。今回は、市内でお店を開いていらっしゃる、割烹・いなほの小池様と、呑食処・三五郎の品田さんに来校いただき、板前職人としての技、包丁の使い方を御指導いただきました。

 野菜を包丁の技術で見た目も鮮やかに変えてしまう「飾り切り」を教わり、実践してみました。小池様の模範演技では、一本のキュウリが、蛇腹のように長くなったり、らせんが付いていったり、見た目がどんどん鮮やかになっていきました。見ていた2年生たちからは感嘆のため息が漏れていました。包丁で野菜を切るのも精一杯なのに、そのような様々な技法で食感もおいしく変わることを聞いて、その技術の確かさに感心していました。

 いよいよ、2年生たちの実践です。日頃、使ったことがない包丁に悪戦苦闘。まるで、カッターで鉛筆を削るような格好の生徒もいて、見ていてひやひや。しかし、これこそ体験です。使うこと以外にモノの上達はないのですから。

 切った野菜は、塩水につけると柔らかくなって食べやすい、ということも学習しました。今日のねらいのもう一つは「食育」にもあります。豊かな食生活に、包丁技術は欠かせないことも学びました。お客様をもてなすために、常に心遣いをしていること、また、お客さんの笑顔が働く活力となることも、教えていただきました。

 今日練習した技術は、野菜の酢の物をつくるのに活用できるそうです。ぜひ、家庭できゅうりや大根の酢の物を作ってみてほしいものです。

3年生、ハンドボール真剣勝負! ~保健体育~

 立冬を過ぎ、いよいよ暦は「冬」です。

 テストも近づきますが、寒い寒いと縮こまっていては、健康体力の維持増進は望めません。受験期、運動不足により肥満傾向が見られたり、せっかく鍛えてきた筋肉が落ちてきて代謝が悪くなったりすることで、体調不良が気になる頃です。その分、体育授業では、運動量が多くしかもみんなで楽しみながら活動できる、ハンドボールに取り組んでいます。経験者が少ないスポーツでもあり、生徒たちは興味津々。バスケットボールより接触が少なく、ボールが小さいのでパス回しが速く、スピーディ―に展開しています。

 男子も女子も、チームで協力しながら思い切りゴールめがけてボールを投げ込んでいました。いい汗をかき、血の巡りも良くなったことでしょう!学習の効率を上げるためにも、適度に筋肉を使い血流を良くした方がよいようです。家庭においても、ストレッチや多少の筋トレを取り入れることは、ストレスを軽減し学習に良い影響が出ます。3年生にとっての真剣勝負の後期中間テストが迫ります。

 がんばれ!3年生。

合唱祭を振り返り、そして更なる「全進」(生徒会スローガン)を!

合唱祭が終わりました。御来場いただいた皆様、ありがとうございました。

各学年のフルパワーを存分に発揮し、全校合唱で3学年が統合された素晴らしい歌声と声の広がりで満たされた体育館。心に深く深く刻まれました。

さて、生徒朝会でその振り返りが行われました。感じた想いのシェアリングです。春から生徒会が進めてきた、自分たちが励まし合い高め合う集団として成長出来てきているかをマラソン記録会終了時、体育祭終了時と今を比較し、みんなで成長を確認し合いました。

会長の桜さんから、新たな提案がありました。それは「心プロジェクト」。

みんなが成長を遂げてきている。もう一度振り返り、みんなが本当につながっているか、人の思いに気が付き温かい関係を創ろうとしているか、まだまだ私たちの「心」は成長できる。温かく、豊かに、優しく、人を思いあって、そんなことを心に強く意識してみんなで取り組む、それが「心プロジェクト」です。

 

日々を振り返ってみることから、今の自分たちの「位置」を確認することから、一歩の前進(全進)がまた始まります。

令和4年度 合唱祭 ~心動 届けよう この思い~

昨日の豪雨も朝には上がり、朝日の差し込む秋空の中、合唱祭を行いました。

夏休み前から曲を決め、音楽の授業はもちろん、10月に入ってからは朝、昼休み、放課後と練習を繰り返してきました。声が出ていない、歌詞を覚えていない、曲のイメージが伝わってこないなど、それこそいろんな困難があったことと思います。特にみんなをひっぱるリーダーたちは、大変な苦労があったことでしょう。しかし、次第に歌声が大きくなりハーモニーが整ってくることに学級のみんなの成長を感じていたことと思います。

後期は、「共感すること」を成長のテーマとしました。合唱は、まさに曲に詩に込められた思いに共感し、頑張る仲間の思いに共感し、伝えたいみんなの気持ちに共感し、みんなで歌い上げます。1年生、2年生、3年生の合唱、そして、全校合唱。吹奏楽部からの演奏で幕を閉じました。講評に、松浜中学校の矢島先生をお迎えし、お言葉をいただきました。それぞれの学年ともに、良さを褒めていただきました。そして、西山中生徒の立ち居振る舞いの素晴らしさは、昨日今日できることではない。日々の生活の素晴らしさですね、とおっしゃられた時、生徒たちの内面を褒めていただけたと思い、私は本当に嬉しかったです。

 たくさんの御家族、保護者の皆様に御来校いただき、温かい拍手、温かいメッセージをたくさんいただきました。当日防災訓練と重なり、緊急メールのテスト等があって携帯電話の音を鳴らさないよう御配慮いただくなど、不慮の対応もあったのですが、ホワイトボードに応援メッセージを書いていただくなど、たくさんの励ましをいただきました。

本当にありがとうございました。生徒たちは今日の思いを今後の生活にしっかりと生かして今後の成長につなげていきます。今後ともご支援ください。

 

本日、本番リハーサル!

本日5限に、合唱祭の全体リハーサルを行いました。

開閉会式に、入退場等の練習をしました。本番は歌もそうですが、凛とした姿を見せられるよう、確認です。その後、全校合唱の練習をして、それぞれの最終的な課題を持ち帰りました。全校がそろった歌声は、決して人数が少ないとは感じない迫力がありました。生徒たち一人一人の気持ちが、何倍にもこもっていたからだと思います。

放課後は、2年生が体育館練習でした。リハーサルの後だけに、気合十分といった雰囲気でした。

練習の開始からリーダーを中心とした、自分たちの自主運営です。大成長を遂げている姿にすでに感動です。2年生の歌声は、情感たっぷりで聴いていると心がさざめき立つようでした。本番は、大波が来そうです。

皆さん、覚悟しておいてください!

現在の仕上がり具合は…?~合唱自己評価~

生徒玄関に、現在の各学年の合唱の仕上がり具合を数字で「可視化」してあります。

3年生の仕上がりがいいようですね。これを見て、1,2年生は大いに刺激を受けているようです。ホワイトボードにはたくさんの言葉が!自分たちへの激励だったり、他学年からの応援メッセージだったり、大変にぎやかです。熱い意欲や温かい言葉に元気が出てきます。

いよいよ明日の5限はリハーサルです。本番同様の形でステージで歌います。どんな仕上がりか、とっても楽しみです。

 

合唱祭、迫る!

土曜日に合唱祭が迫ってきました。

音楽科から、各学年の曲のポイントが示され、掲示されています。昼休みには、廊下を歩いている生徒がいません。熱心に、学級学年の練習に取り組んでいるからです。この各学年のポイントを頭において、必死に練習を繰り返しています。

日に日に声が大きくなり、曲想を捉えて情感を込めて歌う様子が見て取れるようになってきています。何より、毎日、自分たちの成長を評価しながら、そしてみんなで協力し合ってより良いハーモニーづくりに取り組んでいます。

各学年の自己評価は次の記事にお示しします。