各たより

各たより

習った知識を活用して・・・ ~理科・2年生~

 2年生の教室をのぞいてみました。

 理科でしたが、今日は理科室ではなく教室です。大型モニターを食い入るように生徒たちは見ていました。習ったことの確認でしょうか、「フラッシュカード」のように生徒が口々に答えると、目まぐるしく画面が変わっていきます。原子や分子、化合など、たくさんの物事が出てきますが、とてもテンポ良くたくさんの内容を確認できます。実験の考察も、画面ではその様子の写真を見て、瞬時に振り替えることが出来ていました。生徒たちは、夢中になって習って身に付けたことを言葉にしています。

 スライドにいろんなものを落とし込む、授業者の準備が大変なんですが、食い入るように見つめる生徒たちのことを思うと、教える方も苦労を惜しまなくなるものです。既習の内容に、いろんな仕掛けもありました。新しい問いがあり、生徒たちは閉じこんでいたファイルを取り出し、今まだ習った知識を活用し、その問題を解こうとにらめっこしています。

 「使いこなしてこその知識」。思考の旅の始まりを見た気がしました。

見えたぞ、西中魂!

 昨日の校内タイムトライアルのまとめが、廊下に張り出されていました。

 真剣に頑張った姿、仲間に惜しみない応援をする姿がそこにありました。

 いてもたってもいられず、起こしているActionに西中魂があるのだ、と嬉しく感じました。

校内「タイムトライアル」激走!

 今日は晴天に恵まれたというよりも、恵まれすぎた、令和4年度一番気温が高い日となりました。

 その中、校内タイムトライアルが行われました。男女2郡ずつの4郡による熱い戦い。自分自身の目標を超えろ、あきらめそうになる自分の弱さと戦え、という激励を受けて、生徒たちの戦いが始まりました。

 本当に一人一人が、一生懸命走りました。真剣な表情に、思わず「がんばれ!」という声をかけずにいられませんでした。西山中生徒たちの素晴らしさは、一生懸命にひたむきに走る姿もありますが、頑張る仲間たちを拍手と声援で応援する姿。写真に写る姿は、決して作り物の姿ではありません。男子たちは、最後のランナーを鼓舞しようと、何と途中から一緒に走り出しました。苦しい思いで走っていた最終ランナー。その胸の内はどうだったでしょうか。見ていて、涙が出るほど、美しいシーンでした。

 

 閉会式の後は、チームごとにお互いの気持ちをシェアする「しゃべり場」の企画がありました。体育館でくつろぎながら、今までとは違った和やかな表情で、今の気持ちを語り合っていました。辛いのは自分だけじゃなかったことに気付き、走り終わった後の爽快感を分け合う。何事も、振り返りが大事、そして、それを共有することが豊かな心の成長につながります。

 暑い日差しの下、沿道で子どもたちを応援してくださった、保護者の方々、地域の皆さん、保育園の園児の皆さんに深く感謝いたします。ありがとうございました。

自分にできることを考える大切さ

 今日の朝刊に、中学生の投書が載っていました。

 惨状が報道されているウクライナ。私たちが知りえる情報は限られていますが、たくさんの人命が失われていること、多くの人たちが自由に生きる権利を奪われている様子が伝わってきます。複雑な世界情勢が絡み合って、大胆な解決をどの国も示せない状況があり、私たちが傍観している間にも、ウクライナの人々の苦しみは、増しています。

 そんな状況に心を痛めている中学生。しかし、傍観するのではなく、自分にできる何かを探し、今行動しようとしています。何より、その勇気に私は感動しました。

 ある国の昔話に「ハチドリの一滴」というものがあります。

 大きな山火事。動物たちは逃げまどい、途方に暮れています。そんな時、小さな小さな鳥であるハチドリが、そのくちばしに水を含み、山火事を消そうと飛んでいっては上から炎に向かって水をかけるのです。他の動物たちは「そんなことして何の意味があるんだ。」と笑い出しました。

 ハチドリはこう答えます。

 「私は、私にできることを しているだけだ」と。

 

 自分にできることは、とても些細なこと。しかし、愚直にやってみる。やり続けてみる。それが、いつか人を巻き込み、大きな波になる。気持ちがあっても、あきらめて行動しないのは、気持ちがないことと同じ。ハチドリのように、この中学生のように、小さな一歩を踏み出して欲しものです。いえ、私も始めます。小さな一歩を。

 

あと2日! ~校内タイムトライアル~

 校内タイムトライアルが2日後に迫ってきました。

 それぞれの願いや決意を生徒会がまとめてくれました。同じチーム同士、縦割りの仲間たちの想いを共有することが出来ます。その名も「目標神社」。決して神頼みではなく、みんなの勇気の集合体の様に私には感じられました。目標を達成すること、それ目指して当日までの練習を頑張ってほしいものです。

 結果に対してこだわりを持つのは大切です。しかし、チーム内でタイムが振るわなかった仲間に、励ましやその子なりの頑張りを認めた優しい言葉かけができるか。そこにこそ、人としての成長が見れるものです。日々、道徳の授業等で仲間や他者に対する「思いやり」を説いてきていますが、実際の場面で適切な言動や行動がとれるか。とれてこそ、日々の学習や生活で学んできたことが「身に付いた」=「成長した証」となります。スポーツは、得意不得意が目に見えてハッキリしてしまうもので、持久走には早い遅いという結果が出ます。競技であれば、勝ち負けです。しかし、教育の価値は早い遅いではありません。自分が目標に向かって努力できたか、他者に対して惜しみない拍手が送れるか。

それができる西山中生徒であると、私は信じて疑いません。当日は、初夏の爽やかな風を感じ、気持ちの良い汗を流して欲しいものです。

私たちの生きる道 ~令和4年度の目標~ 

生徒総会の最後に、令和4年度の各学年・学級の目標発表がありました。

1年生は「百花斉放(ひゃっかさいほう」。

1年生みんなを花にたとえ、それぞれが自分らしく美しく咲く、そして全体として素晴らしい姿になることをイメージしてこの目標を立てたそうです。色々調べて苦労して、みんなで意見を出し合って考えたんだろう、と想像します。

 

2年生は「異体同心(いたいどうしん)」。 

それぞれみんなの体は異なっているが、思いを一つにしていろんな困難も一緒に乗り越え、感動は分け合っていきたい、という願いが伝わります。

 

3年生は、「順風満帆(じゅんぷうまんぱん)」。

今まで長い期間を一緒に乗り越えてきた仲間たち。その航海は希望に満ち、帆にたくさんの風を受けて、まっしぐらに進んできました。しかし、最後には、それぞれが違った道に進んでいきます。自分の羅針盤を信じ、自分の進路を探して進む。助け合いながらも、巣立ちの決意を感じさせる目標です。

 

どの学年も、自分たちの目標を大切に、協力してみんなでゴールを目指してくれることを期待しています。

 

 

令和4年度 第1回生徒総会 ~西山中生徒諸君!全進せよ~

 昨日は、生徒総会が行われました。

 この日のために、各委員会や部活動が昨年度の反省を基に今年の活動の計画を作成し、生徒会本部が西山中をどんな学校にしたいのか熟考に熟考を重ね、要項をまとめ上げました。

 一人一人がその要項を読み込むことから始め、各学級で慎重な審議を重ね、総会当日を迎えました。1年生からも多数の質問や提案が寄せられた姿を見て、学級討議の中身の濃さを感じるとともに、頼もしさを感じました。生徒会本部が考えた、今年のスローガンは

「全進 ~ 勇気の一言 動き出せ今~ 」

 このスローガンには、一部の生徒による生徒会運営ではなく、みんなが同じ目標に向かって全員で進んでいきたい、という願いが込められています。そのために必要なのはちょっとした勇気。積極的な行動をとっていくために、みんなで声をかけ前に進む一歩を踏み出して欲しい、ということでしょう。

 「積極性の身に付け方を教えてほしい」という質問があがり、生徒会はしっかりと説明をしていました。当たり前のことを当たり前のように行う。良い、と思うことは進んで行う。失敗を恐れず、何度でも挑戦する。とにかく、心で思うだけではなく、言葉で行動で表現していく、そんな活気ある一年間となることを私も期待しています。

生徒朝会2 ~行事を通じて培う力~

 今日は持久走「タイムトライアル」に向けての、2回目の生徒朝会でした。

 1~3年生の縦割り各グループで、先回決めた自分の目標に向けての方策の進捗状況を確認し、目標に向けて何をすべきか、

最後の取組について話し合いました。

 持久走という、誰しもがつらく感じる種目。「早く終わってほしい」と、ただ時が過ぎるのを持つこともできるでしょう。しかし、せっかく走るのだから、そのことにしっかりと価値づけすることで、教育の意義が出てきます。1位になる、のではなく「自分の目標に向けて最大限の努力をし、その目標を達成する」、そのことに価値があります。昨年の自分を超える。昨日の自分を超える。いや越えようと努力する姿勢に価値があります。そして、その姿こそが「躍動」する姿で、その姿が美しい。

 見ている私も、つい「頑張れ!」と心の声が漏れてしまうほど、3年生たちの必至な姿は、私の胸を打つものがありました。

 

西山の自然が教材! ~理科・1年生~

 理科室をのぞいてみました。

 1年生たちが、植物を観察していました。今、いろんな植物を観察し、その違いについて学習を深めています。今日観察していたのは、様々なコケ。そのコケは学校の近辺に自生しているものです。子どもたちは、目を見張って観察していました。

 地域素材の教材化は、子供を授業に引き込む最も良い教材です。また、いろんな自然にあふれる地域に関心を持ち、愛着を持つ良い機会ともなります。私もよ~く見てみたところ、コケには何とも言えない美しさがありました。是非、御家庭でも観察してみてください。

四字熟語を奪取せよ! ~国語・2年生~

 図書室がにぎわっていました。

 見ると、2年生が国語の授業で教室から場所を図書室に移して学習していました。先日は教室で四字熟語について学んでいたのですが、今日はさらにその学習を深めるための工夫がありました。「四字熟語かるた」で、読まれた四字熟語の意味にぴったりなものをかるたの様にカードを取って集めていく、というものです。

 フライングをしないように、頭の上に手を置いて聞き耳を立てています。カードを探す目は皿の様!

 「はい!」と、元気よくカードを取る者、「やられたぁ~!」と悔しがる者、それらの元気な声で大盛り上がりでした。あとで、男子にインタビューをしてみました。

「取ったったカードの中で、一番気に入ってる四字熟語は何だい?」

と聞くと、しばらく考えた末、「七転八起」です、と教えてくれました。これこそ、「失敗は何度しようとも、立ち上がり再チャレンジだ!」という意味。全校朝会で話したことを覚えてくれていたのか、偶然か。でも、私は嬉しくなりました。

 彼は9枚取ったと言っていましたが、班の中では21枚も一人で取ったつわものがいたそうです。楽しく学ぶ、素晴らしい授業でした。