学校生活の様子

学校生活の様子

人権教育、同和教育授業③

先週金曜日に各学年で人権教育、同和教育授業を行いました。

いずれも「生きるⅣ」を読んでの授業です。

1年生は、部落差別による差別・偏見について、2年生は部落差別による結婚差別の問題を、3年生ば部落差別による就職差別の問題を考えました。

1年生は、そこから自分自身の中の差別心に目を向け、どうすればそうした差別がなくなるのかを考えました。

資料を読み、その状況について考える際に、想像力をもち、ときに自分自身に置き換えて考えることが大切です。

問題を自分のこととして捉えることにつながります。

自分を大切にし、そして自分以外の人も大切にできる感性を育みたいと思います。

 

 

対話による存在の承認~全校朝会

本日の全校朝会では、いくつかの表彰(賞状伝達)の後に、生徒に対話を行ってもらいました。

一つ目の話題は、好きなことや好きなものです。

ペアを組み、自分の好きなことを30秒ほど話し、相手が質問をします。

その後、互いの話の共通点や似ているところを探ってもらいます。

聞いてみると「小さい頃から好きだった」と答えてくれたペアがありました。

次に、自分がどんな学校にいたいか、お互いの思いを話してもらいました。

これも同様に、共通点を探ってもらいます。

同様に聞いてみると、3年生の一人は「一人一人を尊重できる学校」と答えてくれました。

対話は、まず相手の話を聞き、相手の考えを理解することです。

もちろん完全には理解できませんから、分からないところを質問したり自分の理解を確認したりして、相手の考えをより的確に理解していこうとすることが必要です。

そうした過程で、自分自身が相手に受け止めてもらったという安心感を得ることができます。

このことを西研先生は一昨日紹介した本の中で、「存在の承認」と述べていました。

今回はさらに、共通点を探り合ってもらいました。

この過程が入ると、「相手と共通な想い」があることに気づき、「みんなの中の一人」という感覚が生まれるそうです。

今日のような活動を通して、学校に対話の文化が広まることを期待しています。

中学生人権作文の表彰

本日の昼休みに、全国中学生人権作文コンテスト柏崎地区大会の表彰を行っていただきました。

柏崎人権擁護委員協議会長の宇佐美様と人権擁護委員の神林様にお出でいただき、直接お渡しいただきました。

入賞した二人は、ともに1年生です。

神林様からは、7月に人権週間の折に全校生徒向けに人権に関する講話をいただいています。

作文には生徒が思いを率直に述べていて感心したと感想を述べていらっしゃいました。

自分の考えを述べ、それが認められることも自分や自分たちの自信を深める一つですね。

私もうれしくなりました。

 

水球全日本代表 志水祐介選手の講演会②

先日行われた志水選手の講演会に関わり、付け加えです。

先日の演題は、「夢を実現させるために ~挫折を乗り越える方法~」でした。

東京医科大学哲学教室教授の西研先生は、「しあわせの哲学」(NHK出版)の中で、「キルケゴールは、人はいつも『これからの自分はこのようにできるはず』という『可能性』を信じることによって生きている、と述べている」と説明しています。

そして、西研先生は、この可能性を「生の可能性」と呼び、具体的には、「『したい・かつ・できる』という確信のこと」としています。

さらに、この「生の可能性」をさらに詳しく述べ、具体的に次の三つを挙げています。

①「親しい人たちとの関係」~「自分のことを受け入れてくれているし、自分もその人たちのことが好きである。そうした関わりは、人が生きるうえで重要な「生の可能性」であり、喜びの源泉になりうる」

②「社会的な活動」~「自らのエネルギーを夢中になって発揮して何かの形にしていくことは、充実感につながります。」

③「趣味や楽しみ」~「打ち込んでいる趣味だけでなく、お気に入りのカフェで読書する、というようなささやかな楽しみも人にはあります。」

そして、「三つのうち、自分が生きるうえでどこに重きを置いているか、ということは人によって違」い、「そして、どんな人も、重要な『可能性』だけでなく、ささやかな『可能性』ももっていて、それらすべてによって生きている」と説明しています。

西研先生の仰っていることを志水選手のお話に当てはめると、水球は志水選手にとって、①②③いずれにも当てはまるものです。そう考えると例えば、勉強は②で、ギターは③と分けられる場合もあると思いますが、人によっては仕事が三つのうちの二つに該当したり、その時々により③と関係したり①と関係したりとなることもあるのかもしれません。

そして、きっと一つの活動が①②③の中の複数に関係するもののほうが、より「生の可能性」たるものになるように感じます。

そう考えると学校は、学習や部活動などができるだけ①~③のいずれにも当てはまるようなものになるよう工夫する必要があるのでしょう。

 

 

国語のディベート紹介

今月も今日が最後となります。

日が経ちましたが、今月10日に行った公開授業の国語の学習を紹介します。

3年生でディベートを行っています。

論題は、生徒と共に話し合ったもので、「75歳以上は自動車免許を返納すべきである」について、是か非か。

ポイントは三つです。

①一人一役。

肯定派と否定派がそれぞれ4名ずつ、司会と記録、タイムキーバーをそれぞれ聴衆が担い、15名全員に役割があります。

②iPadと電子黒板を使った根拠の提示。

目で見ての資料論題に対し、肯定派も否定派もインターネット等から資料を用意して立論等を行い、質疑へと移りました。その際、資料をiPadから電子黒板に移して説明をしていたので、質問や反駁の際もその資料を提示してもらいながら行うことができていました。これまでのディベートが互いの意見をメモにとるのみで行っていたのに対し、メモに加えて目で見ての資料があることが互いの理解を促し、意見交換を活発にさせていました。

③対立で終えずに、それを止揚する考えへ。

当日は、ディベートでしたが、次時には、「この問題の本質は何だろう。そこから問いを考えてみよう」と投げかけ、「どうしたら事故を防げるか」という問いについて話し合い、「技術開発をさらに進めるべき」「高齢者講習の内容を改善すべき」などの意見が出て、話合いを終えたそうです。ディベートを通して問題を浮き彫りにし、それを止揚するより良い考えを探る授業です。

 

生徒会役員選挙の選挙運動開始

先週の金曜日に、生徒会役員選挙の立候補が締め切られ、本日より選挙運動が始まっています。

朝、登校する全校生徒に向けて、自分への投票を呼び掛けています。

昼休みは、ランチルームで立候補者が公約を順に説明していきます。

(3年生は現在会議室で食事をしていますので、Zoomで配信した映像を視聴しました。)

先日の衆議院選挙の若者の投票率が低かった対策として、中学校や高校の生徒会の在り方が鍵を握るという意見があります。

もっともな意見で、学校で生徒会があるのは、民主主義を学ぶためです。

そして、どの学校も生徒会活動を教育活動としてしっかりと行い、生徒会選挙も適切に運営されているはずです。

もちろん、投票率はほぼ100%ですし、無効票も少ないはずです。

しかし、上記のような課題が改善されずにあることを、多分全ての中高の教員は残念に思っているはずです。

その中で、ではどんな工夫が考えられるか。

一つには、生徒が学校の教育活動に関わる部分を増やしていくことだろうと思います。

簡単に言えば、生徒の意見を大切にするということです。

生徒の全ての考えにイエスということはできないかもしれませんが、まず耳を傾けて話し合うことは少なくとも必要だろうと思います。

これも、これまでずっと行ってきたことなのかもしれません。

ただ、何か変えなければという思いがあります。

その中で、自分たちの学校を自分たちがつくる、つくった、という思いを少しでももつことができたなら、少しずつ変わるのではないかと思い、今回の生徒会役員選挙に期待しているところです。

薬物濫用防止教室

本日の6限に薬物濫用防止教室を行いました。

柏崎ライオンズクラブのお二人を講師にお招きしての学習です。

2,3年生はランチルームにて、1年生は教室でオンラインにてお話をお聞きしました。

お話の中で柏崎でも薬物の検挙が意外に多いことに生徒は驚いていました。

動画では、SNSで知り合った男性から体調が良くなるアプリをもらい、その後、覚醒剤をもらうようになり依存していく女子高校生が描かれていました。

生徒は怖いなという気持ちを感じたことと思います。

最後に、「ダメ 絶対」をみんなで声を合わせて誓って、学習を終了しました。

柏崎ライオンズクラブの皆様、ありがとうございました。

 

水球全日本代表 志水祐介選手の講演会

本日の5,6限は、1学年PTAで、リオオリンピックの水球日本男子チームのキャプテンで、7月の東京オリンピックにも主力として出場した志水祐介選手をお招きして講演会を行いました。

全校生徒が参加し、志水選手の明るく前向きなお人柄の、力あるお話に触れさせていただきました。

中学校を卒業する際に、全日本代表になってオリンピックに出ると書いたことを実現するため、精一杯進んできたとのこと。

「努力すれば夢は実現する」のでなく、「叶うまで努力するから夢が叶う」とのお話など、夢を実現させるための具体的な方法を教えて下さいました。

実際に、ウォーターポロクラブ柏崎で教員やラーメン屋さんでのお仕事をしながら朝と晩に練習を行っていたことや、けがで諦めかけたときのお話など、順風満帆でない水球人生の中で、まさに決してあきらめずに夢を求めてきたお話でした。

どの生徒も憧れのような気持ちで志水選手を見ていたのではないかと思います。

お話のあと、一人一人にサインを書きながら写真を渡してくださる中で、生徒はどんどん志水選手に近づいていきました。

さらに各学級にも訪れて写真撮影に応じてくださったり、肩車をして下さったりするとても気さくなお人柄にどの生徒も心をつかまれていました。

本日ご講演をいただいた志水選手に心から感謝申し上げます。また、これからの更なるご活躍を北条中の生徒職員一同お祈りいたします。

 

 

6年生部活動体験

本日の放課後に、北条小の6年生が当校の部活動を体験しました。

初めに、部活動の紹介(北条中は、音楽部、文化部、女子バスケットボール部、野球部)を各部の部長が行いました。

緊張している様子でしたが、それぞれが自分たちの部活に入ってほしいという気持ちで精一杯話をしていました。

その後、グループに分かれての体験。

野球部では、当校の2年生が6年生にキャッチボールでのグラブの使い方を教えると、「なるほど。分かりやすい!」との声。

終わってからの感想を聞くと、「音楽部」がおもしろそう、との声も。

部活動の位置付けには、最近様々な意見がありますが、熱中したり充実感を得たりできる場としての力はやはりあります。

今日の部活動体験をとおして、中学校の部活をやってみたいな、楽しそうだなと思ってもらえるとうれしいと思います。

 

3年生確認テスト他

本日は、3年生が確認テスト(実力テスト)を行いました。

現在のそれぞれの入試に関わる学習の状況を確認するためのテストです。

素直で明るい北条中学校の生徒である3年生のみんなも、学習のことや進路のことを話すことが増えました。

11月の終わりになってずいぶんと入試を意識した雰囲気になっています。

入試で学習指導要領にある学力の全てを計ることは難しいかもしれません。

自分の中の違う面をみてほしい生徒もいるでしょう。

大切なのは、進路選択という場としっかりと向き合い、その中で自分の在り方を探り決定していくことと思います。

自分が思っていることを見つめ、回りの意見も聞きながら、自分の考えや思いを調整し、判断していくこと。

人生は課題の連続です。

進路選択という課題を通して、一歩ずつ成長していってほしいと思います。

写真は、本日の3年生の様子と、iPadを利用した生徒会誌作成の打合せ、そして北条の山々です。