お知らせ
まさに生徒が主役の学校 ~生徒朝会・鳴海会~
生徒朝会がとっても充実しています。
給食委員会と、学習委員会と体育委員会と3つの委員会が生徒朝会を活用して、全校生徒に呼びかけました。
給食委員会は、普段あまり気にすることなく、当たり前のように食べている給食の裏側を紹介。朝八時には野菜などの食材が届き、調理員さんたちはそこから仕事が始まっていること。多くはないスタッフで約800人分の給食を作ってくださっていることなどが紹介されました。日頃の感謝をメッセージにして届けよう、という呼びかけは大変心温まるものでした。
学習委員会からは、新刊の紹介や図書質の利用の呼びかけについて。これをしたのは2年生の学習委員会で、3年生たちはなんと!「3年生だから言える、学習の意味」といったもの。私たちはなぜ、学ぶ必要があるのかについて、具体的に以下の3点を挙げて説明してくれました。
➀ 将来性の多様化 学ぶことで自分たちの可能性が広がっていく。
② 社会性の向上 知識が増えることや世界観が広がることで、魅力ある人間に成長できる。
③ 知識欲の増加 学ぶことで知りたいことが分かる。そうするとさらに、いろんなことを知りたくなり、自分が高められてい行く。
なんと素晴らしい。まさに「学習とはやらされるものではないんだ!」ということを、自らの経験に基づき述べてくれました。最後に、学習委員長から、総括。
「あきらめずに何事も一生懸命に取り組むという、人として大切なことを、学習するということによって、身に付けていっているんだ。だからこそ、みんなで頑張ろう!」
すばらしい。本当に素晴らしい言葉でした。
体育委員会からは、冬季間になって体育館等で遊ぶ機会がより増えていますが、バドミントンなどの用具の正しい使い方について話がありました。破損は起こりうることですが、誠実に報告をすること、とても大切な連絡でした。
いいぞ!鳴海会‼
デビュー戦!やり切りました! ~吹奏楽部~
土曜日に、上越地区の吹奏楽アンサンブルコンテストがありました。
昨年は夏以降、部員が一人という状況を乗り越え、今年度は8人の吹奏楽部。
1年生は正式に入部したものの、数か月しか活動期間がないため、夏のコンクールには残念ながら出場ができません施した。この度、アンサンブルコンテストに、満を持して出場。上越文化会館で大緊張のコンクールデビューを飾りました。私もドキドキして鑑賞していました。8人の呼吸はしっかりと整い、立派な演奏でした。本当に素晴らしかった!
終わってから声を掛けましたが、演奏前とは違ったいい笑顔でした。緊張が、小さな自信に変わった瞬間です。
2年生部長が待ちに待ったこの時。頼もしい部長、そして素敵な部員たちでした。
世界の果てから、日本を見つめて ~2年生・生き方講演会~
2年生の生き方講演会が開かれました。
講師は、長岡市国際交流センターのセンター長を務めていらっしゃる羽賀友信さんです。
羽賀さんは、獣医師で、世界66か国を訪問。特に、貧困地域や戦争下で大変な生活を強いられている方々への支援活動を行ってきた方です。アフリカや中東諸国など、今でも政情は大変不安定で、その支援の方法等について、日本政府からも羽賀さんに相談が、今でも、きているそうです。
まさに、世界を知る羽賀さん。しかし、その口調はとても優しく易しい言葉を使いながら、中学生に話しかけてくださいました。
ブータンの人々の慎ましくも高い精神性をもった生き方について。
「3000mの高山に都市があるブータン。とても寒いです。しかし、国王や大臣はストーブに火を入れません。どうしてだと思いますか?」と、問います。ぽかんとする、中学生。「人々が燃料が足りず寒い思いをしている。自分だけが、温かい思いはできません」、と理由を話してくれました。「ブータンでは、偉いというのは権力や財力があることではなく、人々の模範となる人たちのことをいうのです」というお話は、私にも響きました。
羽賀さんはいろいろなスライドを見せて、様々な国について話してくれました。
「楽しそうに泳いでいる子供たち。プールですか?違いますね。池でしょうか?これは、ソビエト今のロシアが撃ち込んだミサイルで陥没した穴に、水がたまったものですよ」とアフガニスタンについて話してくれました。
「これは何かわかりますか。外ですね。屋根がないですね。黒板もないですね。学校です」と、アフガニスタンの学校の様子。「でもね。彼女たちは言うんです。学校に行きたい。学びたい。学べる私たちは幸せだと」。
「この赤・白の石は何かわかりますか。赤い石の方に入ってはいけないという印です。そちら側は、地雷が撤去されていないんです。」2年生たちからは、声も出ません。寝ている生徒など一人もいません。真剣に、スライドに、羽賀さんのお言葉に向き合っています。
これだけでも、羽賀さんが三中生徒に出合わせた事実は、とてつもない力があったと思います。当たり前のような日本人の生活は、全く当たり前ではないんだ、ということ。そのことを実感しそのことを大切にしながら、そうではない人たちのことを考えられるようになることは、とてもすごいことです。単純に年齢を重ねてもなかなか感じられないこと。そんな大切なことを74歳の羽賀さんは、生徒たちに伝えてくれたのです。
「なぜと考えること、論理的な思考はとても大切です。自分が何かを話すとき、『なぜなら、〇〇〇~』という癖をつけると良いですよ。そして、同情ではなく、その人たちの思いに共感する心を持ってほしい。同情は他者をかわいそうと思うこと。何ら行動にはつながりません。共感とは、その人の立場が自分だったらどんな気持ちだろうと想像する力。そうすると、何とか力になってやらなくては、と行動が生まれます。そんな行動力を身につけてほしいです。」冗談めいて、自分の遺言だよ、とおっしゃる羽賀さんの優しい笑顔が忘れられません。
アフガニスタンの女子生徒が言ったように、「学ぶことは、自分が一人で生きていけるようになること。学校は、自分に力をつけてくれるとても大切な場所」。この言葉は、私の心にも突き刺さっています。生徒たちとともに、大事にしていきます。
羽賀さん、本当にありがとうございます。生徒たちは、羽賀さんの言葉を心に灯していってくれるでしょう。
令和7年度 鳴海会役員選挙
いよいよ令和7年度という名の付くものが出てきました。
3年生から鳴海会を引き継ぐ「令和7年度の鳴海会役員」を選ぶ、選挙の時となりました。候補者たちは、朝のあいさつに立ったり、昼の放送で自分の考えを述べたりと選挙活動を行ってきました。最後となる活動が、この立会演説会です。今年の良さを引き継ぎつつ、自分たちはどんな三中を作っていくか、真剣に自分の公約を述べました。候補者を支えてきた責任者の応援演説も、立派なものでした。当落という結果は出ますが、「自分たちの学校生活をしっかりと見つめなおし、より良くしようと考え、それを堂々と発表できたこと」に価値があります。大人でもなかなかしていない貴重な経験をしたのだと思います。ステージに立った人たちが全員が成長できた、そして、その人たちがリーダーとなり、良きフォロワーとなり、新たなる三中の時代を創っていってほしいと期待しています。緊張したことでしょう。大変お疲れさまでした。また、選挙を取り仕切ってきた、選挙管理委員会の活動も素晴らしかったです。ありがとうございました。
魂、焦がせ! ~北信越駅伝競走大会~
先般の上越地区駅伝を優勝し、新潟県駅伝では3位に入賞を果たした第三中・男子駅伝チーム。
これは、三中の長い歴史でも初の快挙です。その偉業をたたえるとともに、当日の激走を祈念し、生徒玄関右に懸垂幕を掲げました。地域の皆様、温かい応援、ご支援、本当にありがとうございます!
夏の全中出場とともに、二本の懸垂幕が並んだことは、令和6年度の素晴らしい成果であると言えます。
その北信越駅伝が週末の11/30に迫ってきました。会場は、長野運動公園総合運動場 長野市営陸上競技場周回コースです。北信越五県の代表が集まるレベルの高いレースになるのでしょうが、新潟県の代表として、堂々と信濃路を駆け抜けてきて欲しいものです。願うは、選手全員の自己ベスト。あきらめない!という強い気持ちで走り切ってくれることに期待します。
がんばれ、三中!
伸ばせ、力!夢実現は自らの手で!
11月も後半。3年生にとって卒業とともに、高校入試も近づいてきます。
入試は「中学時代にどのくらいの学力を身につけてきたのか」を見定めるものです。なぜなら、高等学校での学習は義務ではなく自ら望んで受けに行くもの。義務教育で身につけた学力をもとにそれをさらに磨いていく、その上にさらなる知識・能力を積み上げていくもの。土台がしっかりしていない地盤には、物は積みあがっていかないわけです。
入試までに、3年生たちは学習の確認テストを受け、自分の力試しをします。志望校に入学するための力がどれだけついているか、その平均値や伸び具合が重要な参考資料となります。3年生にとってその力試しはあと2回。
来週の11月26日がその第3回目。部活動引退後、3年生たちは部活動に費やしてきた時間を3年間の総まとめの学習に励んできたことでしょう。伸びを感じつつも、同時に苦手がはっきりとわかってきたのだともいえます。そんな弱点を克服したい!という思いに、協力するぞ!と、立ち上がった先生方が希望者を対象に学習会を開いてくれました。熱心なやり取りに、真剣さ必死さが伝わってきました。このがんばる気持ちが、きっと最後の粘り強さになっていくと思います。学校は学びの場。授業を大切に、先生方に大いに頼って自分の力を伸ばしていってほしいです。
三中校区絆スクール集会 ~いじめ見逃しゼロスクール集会~
三中校区の絆スクール集会が行われました。
人権を考える月間の恒例の取組として、毎年開催しています。参加者は三中校区の小学校6年生と、第三中の中1生徒たちです。親睦を深めて中学校入学への期待を高めていくこと、やがては先輩・後輩となる関係の中、同じ集団の構成員として、人と人とが思いやり認め合って共生していくことの大切さを考えていくことを目的として、そして、いじめのような重大な人権侵害があってはならないという思いを共有すること、を目的とした会です。
各小学校のリーダーたちも、心を打ち溶けるアイスブレーキングや話し合いの進行指示等、堂々とした態度で行っていました。輪になって話し合いを深めている様子は、とても心が温まるとともに、頼もしい感じがしました。
その話し合いは、全員で動画を見て考えるというもので、「いじりといじめ」についてを考える内容でした。いじり、というものは仲の良いもの同士、認め合う者同士のクローズな関係(広まりに限度がある)の中で行われるものです。公共の場で行うことはすでに「いじり」ではないでしょう。しかし、それは子供たちの中でなかなか区別がつきません。人によってどこまでがクローズな関係なのか、どこまでが「嫌だと思うことか」が異なるため、それを逸脱すると人の心を深く傷つけることとなります。人の心を深く傷つける行為は、言うまでもなくいじめ行為となります。それぞれが話し合う中で、多様な考えに触れ、自分の視野が広がっていきます。わからなかった他者の気持ちに気づかされます。深まる話し合いがそのような実を結んだことを期待しています。
各々が一つ年を重ねて、三中で学ぶ日が来ることが、今から大変楽しみになりました。
熱い、選挙戦! ~次代のリーダーを目指して~
この秋は、何かと選挙が多かった年でしたが、第三中でも熱い選挙戦が繰り広げられています。
3年生たちが部活動から引退し、大行事の体育祭、合唱祭を強いリーダーシップで大成功へと導いてきた令和6年。その3年生たちの卒業が近づいてきました。3年生たちから第三中学校のかじ取りを任されるべく、今、次年度の第三中を牽引するリーダーたちを選ぶ時となりました。
まず、その役割を引き継ごうと1,2年生の候補者たちがしっかりと選挙に立ってくれたことが素晴らしいです。彼らの中に、「みんなのために、がんばりたい!」という志があるからです。選挙ですから、当・落が出るわけですが、そんなこと関係なしに、立候補してくれた人たち、またそれを支える応援者の仲間たち全員が、素晴らしいと私は思っています。
これから、選挙公報が整い、立会演説会でその思いを語ってくれることとなります。どんな形にせよ、次年度の第三中を「より良く!」という視点で、精一杯頑張ってほしいと思います。今の3年生たちも「進化」することを掲げたからこそ、素晴らしい学校文化を磨き上げました。そんな素晴らしい先輩たちがいるうちに、いろんなものを吸収し引き継ぎ、新たな文化の創造を目指してくれることに、期待しています。
鯖をサバく! ~2年生・家庭科~
2年生が調理について学びます。
今日は学んできた知識をもとに、いよいよ実習です。包丁を使って、生魚の鯖をさばきます。いわゆる三枚おろしにして切り身を作るのです。今回、地域の先生をお招きし、プロの技を直々に教えていただけることになりました。大変ありがたいことです。
多くの生徒たちにとって、刺身以外の生の魚に触れる機会はほとんどなく、包丁を入れるのにもびくびくしていました。しかし、丁寧に教えていただいたおかげで包丁が背骨の間にすっと入るようになり、コツをつかんでいきました。小骨を取ったり、中には生魚の内臓等に寄生するアニサキスを探している様子も。このような体験こそ、自立して生きていく時に役立つのだと、つくづく思いました。
最後には、だしの入った小ベースのたれで煮ていただき、各自自宅に持ち帰ることとなりました。きっと、誇らしげに今日の食卓並ぶのではないでしょうか。ぜひ、ご家庭で苦労話を聞いてやってください!
質問教室、自主学習 ~教え合い、学び合い~
間もなく定期テストを迎えるため、部活動が停止されました。
その期間を「わからないところを教えてほしい」「一人だと心細いから、仲間と勉強したい」という声を受け、学習委員会が質問教室・自主学習の呼びかけをし、教職員も協力して、学び合いの場所をつくりました。
授業で聞けなかったところや、わからなくなってしまったところをもう一度教えてほしい、と教師の下に集うものあり。学習室で、黙々と自分の計画に沿った学習を進めるものあり。私語や笑い声なんか聞こえない、しかし、温かい学び合いが生まれている、とっても良い空気が流れていました。
テストは、やがて結果となるものですが、このような「過程」=がんばる姿をしっかりと受け止めてやらなくては、と思います。「過程」を認めてやることで、次への意欲が生まれるからです。逆に、「結果」を叱ることは意欲をそぐこと。どうしてうまくいかなかったのか、共感的に話を聞いてやって欲しいものです。
がんばる「過程」をほめ、意欲を高め、挑戦する心を育てていきたいです。